2022年09月24日

映画「セントラル・ステーション」代筆屋の女性と少年の旅を描いたブラジルの名作映画


 映画「セントラル・ステーション」(1998年・ブラジル)は、リオの中央駅で手紙の代筆屋をする女性ドーラが、母親を事故で亡くした少年ジョズエと、彼の父親を捜して旅をする物語。

ドーラをいたわるジョズエ2 - コピー.jpg
Image credit:Youtube Official Content From Sony Pictures Home Entertainment

(英語版予告編)

放送予定:BSプレミアム 2022年9月29日(木)午後1時00分〜2時51分


NHK HPのあらすじ

手紙の代筆屋を営む女性ドーラと、母を事故で亡くし、会ったことのない父親を捜す少年ジョズエ。リオの中央駅で出会った2人の交流を詩情豊かに描く感動のブラジル映画。ドーラを演じたブラジルの名優フェルナンダ・モンテネグロは、繊細な演技が絶賛されアカデミー主演女優賞にノミネート、ベルリン映画祭では作品賞にあたる金熊賞はじめ3部門を受賞、サンダンス・NHK国際映像作家賞、世界各地の映画祭でも数々の賞に輝いた。


 ドーラは、字が書けない人々のために口述で手紙を書き、投函をするのが仕事だが、気に入らない手紙は送らずに捨ててしまっている。

(ドーラ〈フェルナンダ・モンテネグロ〉)
ドーラ - コピー.jpg
Image credit:Youtube

 そんな彼女が、ジョズエの母親の別れた夫にあてた手紙の代筆をきっかけに、母親が死んだジョズエを、彼の父親の元へ送り届けることになる。

(代筆を頼むジョズエの母とジョズエ〈ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ〉)
代筆を頼むジョズエの母 - コピー.jpg
Image credit:Youtube

(母を亡くしたジョズエ)
ドーラを見つめるジョズエ - コピー.jpg
Image credit:Youtube

 万引きをしたために撃ち殺される人、養子縁組をすると称して引き取った子供の臓器を売る犯罪組織。

 ドキュメンタリー出身のウォルター・サレス監督は、ブラジルの大都会の、人の命が軽んじられる乾いた混沌を容赦なく描く。

 その一方で、旅に出たドーラとジョズエが出会う、雄大な風景、敬虔な信仰心や人々の温かさ。

雄大な自然 - コピー.jpg
Image credit:Youtube

教会の前のドーラとジョズエ - コピー.jpg
Image credit:Youtube

 旅を通じて、良心を忘れかけていたドーラから、優しさが少しずつあらわれ、ドーラを信じていなかったジョズエの黒く大きな瞳も、年上の友達に対するいたわりを宿していく。

旅の途中のドーラとジョズエ - コピー.jpg
Image credit:Youtube

眠るジョズエに寄り添うドーラ - コピー.jpg
Image credit:Youtube

 手紙を書いてもらう人々の、受け取り手を思いながら語るときの、喜びや悲しみ、ひとつひとつの表情も、人生を物語る。
代筆を頼む人1 - コピー.jpg
代筆を頼む人3 - コピー.jpg
代筆を頼む人2 - コピー.jpg
代筆を頼む人5 - コピー.jpg
代筆を頼む人4 - コピー.jpg
Image credit:Youtube

 (昔、人から聞いたうろ覚えの記憶なのだが、撮影のためにフェルナンダが代筆屋として座ったときに、素人の人々が次々と彼女の前にやってきて手紙の文面を語り始め、監督はそれを撮らせてもらったというエピソードがあった気がする)


 音楽もとても美しい。

ちょうど、最初はぽつりぽつりと書き記していた言葉が、やがて心の奥底から溢れ出る思いの流れになっていくような旋律。

ブラジルの音楽家ジャキス・モレレンバウムとアントニオ・ピントの名作だ。

(映画のサウンドトラック)


(作曲者二人による演奏動画)

※この曲は、2016年のリオ・オリンピック開会式で、自然保護活動の映像のBGMとして使用された。

(映像と音楽に合わせてブラジルの詩人カルロス・ドルモン・デ・アンドラーデの詩を朗読しているのはフェルナンダ・モンテネグロとイギリスの大女優ジュディ・デンチ〉)(ワシントンポスト記事より

この映画と音楽は、公開から約18年後の2016年も、ブラジルの人々の誇りであり続けたのだ。



Official Content From Sony Pictures Home Entertainment

【参照】

「9月は劇場公開もプレミアムシネマも話題作が続々! セントラル・ステーション ほか 【渡辺祥子のシネマ温故知新】」2022.09.01 NHK HP 記事


(ウィキペディア記事)





ラベル:おすすめ動画
posted by pawlu at 12:04| おすすめ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。