2022年02月26日

刑事コロンボ「愛情の計算」科学者とロボットによる異色の犯罪(コロンボの犬にもご注目)

(コロンボと、科学者でシンクタンク所長の犯人ケーヒル〈ホセ・ファーラー〉)
コロンボとケーヒル - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube)

 「愛情の計算」(1974年)は科学者でシンクタンク所長のケーヒルが、彼の息子の研究盗作を暴露しようとした研究者を、車でひき殺して殺害するストーリー。

放送予定:NHK BSプレミアム:2022年2月26日(土)午後4時46分〜午後6時

※2022年2月現在、動画配信サイトhuluで、新旧「刑事コロンボ」シリーズが視聴可能


 アリバイ作りのため研究所のロボットを共犯者として利用する異色のトリックが見どころだ。

共犯ロボット - コピー.jpg

(Image Credit:Youtube)

 (このときケーヒルたちが研究所でシミュレーションしているのは「第三次世界大戦」の戦略。1970年代当時と現在の緊張感を考えさせられる

アリバイ作り - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube)

戦略シミュレーション - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube)

 犯人ケーヒルを演じたのは舞台出身で、アカデミー賞主演男優賞も受賞した名優ホセ・フェラー

 成功した科学者の冷たい威厳と、繊細な息子を守ろうとする父親の思いが混在するケーヒルを巧みに演じた。

ケーヒルと息子ニール - コピー.jpg

(Image Credit:Youtube)

 この作品で、ひとつ残念なのは、もともとは120分だった予定のストーリーが短縮されている点だ。

 ケーヒルと被害者ニコルソンの口論の中で、「君はわたしを恨むあまり、息子を破滅させようとまでするのか」という台詞があるが、二人の確執にははっきりした原因があったのに、それを示すやりとりは、本編ではカットされてしまっている。

 ニコルソンはケーヒルが「研究所を軍需工場の一翼を担う巨大なビジネスの場にしてしまった」ことに憤っていて、息子ニールの盗作の責任をとらせる形でケーヒルを所長の座から降ろそうとしていた。(※『刑事コロンボ完全捜査ブック』p.78より)

 (冒頭の大戦シミュレーションも確執の伏線となっていたのだ)

 厳格で気難しそうではあるが、どちらも理知的な人物であるケーヒルとニコルソンがなぜ、ここまで対立してしまったかの説明があれば、名優たちの演じたキャラクターがより鮮明になっただろう。

(被害者ニコルソンとケーヒル)

盗作を指摘される - コピー.jpg

(Image Credit:Youtube)

(純粋な研究への情熱と、ビジネスと国益の追求の対立は、彼らの確執の原因として説得力がある)


 一方、天才少年科学者スペルバーグ(スピルバーグ監督のパロディネーム)が開発した、少年らしさが反映されたSF映画を思わせるロボットのレトロなデザインと、相変わらず何をするわけでもないが、かわいいコロンボの犬が、緊迫感のある作品のアクセントになっている。

(スペルバーグとケーヒル)

ロボット研究者を外出させる - コピー.jpg

(Image Credit:Youtube)

(ロボットMM7と握手するコロンボ)

ロボットと握手するコロンボ - コピー.jpg

(Image Credit:Youtube)

 コロンボの犬のユーモラスな場面が多いので、彼のマニアにはそういう意味でも見逃せない一作だ。

犬を預かってもらえるか聞いてみる - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube)

(ロボットMM7)に散歩されるコロンボの犬
ロボットに散歩されるコロンボの犬 - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube)

※2022年2月現在、動画配信サイトhuluで、新旧「刑事コロンボ」シリーズが視聴可能

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【参考文献】




(画像引用動画)※英語音声、作品の結末部等重要シーンを含む

(作品10分ダイジェスト)
Columbo in 10 Minutes | Season 3 Episode 6 | Mind Over Mayhem

(コロンボと天才少年とロボット)
Boy Genius | Columbo

(コロンボの犬登場シーン集 ※「愛情の計算」以外の作品の場面を含む)
The Best Of Columbo's Dog | Columbo
posted by pawlu at 12:34| 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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