2014年02月03日

刑事コロンボ「愛情の計算」コロンボの犬(ある意味)大活躍の場面紹介

(コロンボと彼の愛犬「ドッグ」)
犬を預かってもらえるか聞いてみる - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube (C) 1973 Universal City Studios LLLP. All Rights Reserved.)

 刑事コロンボの「愛情の計算」はシンクタンク所長ケーヒルが、彼の息子の研究盗作を暴露しようとした研究者を殺害するストーリー。

※2022年2月現在、動画配信サイトhuluで、新旧「刑事コロンボ」シリーズが視聴可能


 ケーヒルが高性能ロボットを共犯にする近未来的なトリックが展開する一方で、コロンボの犬の「ドッグ」がコロンボの捜査に同行するが、とくに何もしないという、ある種の存在感を発揮している。

(ケーヒル〈ホセ・フェラー〉と共犯となったロボット)
共犯ロボット - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube (C) 1973 Universal City Studios LLLP. All Rights Reserved.)


 今回は、ドッグが登場する名場面の動画と英語の台詞を紹介させていただく。(※カッコ内はブログ筆者意訳)

(コロンボが「校長」と話しているシーン)


 とある、賞状などが飾られている一室、銀髪に蝶ネクタイの厳格そうな紳士が口を開く。
歴史ある学校 - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube (C) 1973 Universal City Studios LLLP. All Rights Reserved.)
Lieutenant(※), I’ve been dealing with this academy for over twenty years
警部補(※)、私はこの学園を20年以上経営してきました)

・Lieutenant……警部補〈コロンボの本当の肩書き〉
※ドラマ内吹き替えではコロンボは「警部」と呼ばれているが、語呂やわかりやすさを考えて意訳されている模様。これをもとに脚本家三谷幸喜はドラマ「警部補・古畑任三郎(田村正和主演)」で主人公の肩書を「警部補」にした。
Deal with……〜を扱う、対処する 
and we have never had a situation like this.
(そしてこのような状況になったのは初めてのことです)
 椅子に座ったコロンボ。うんざり顔で紳士の話に同意する。
返す言葉がないコロンボ - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube (C) 1973 Universal City Studios LLLP. All Rights Reserved.)
Believe me, sir, I know you’ve done your best.
(信じてください先生。あなたがベストを尽くしてくださったのはわかっています)
・Sir……男性への敬称
・Do (one’s) best……(その人の)ベストを尽くす

If a student fails we consider it our failure, not his.
(もし生徒が落第した場合、我々はそれが我々の失敗だと考えています。彼(の責任)ではなく)
・Consider……考慮する・みなす
・Failure……失敗(動詞=Fail)
To be honest with you, I was afraid of something like this.
(正直に申しますと、こんなことになるんじゃないかと心配していました)

We’ve had a lot of problems with him at home.
(彼は家でもたくさん問題を起こしまして)
・To be honest with you……正直に言えば
Then you do understand we consider it best that you withdraw him.
(それでは彼を退学させるのが一番だという我々の考えをご理解くださいますね)」
・Withdraw……この場合は「退学する」の意味(預金を引き出すの意味もある)
Yes, sir
(はい、先生)
 立ち上がるコロンボ。
I’m very sorry Lieutenant.
(残念です。警部補)
退学を申し渡される - コピー.jpg
(Image Credit:Youtube (C) 1973 Universal City Studios LLLP. All Rights Reserved.)

 コロンボの足元でくつろいでいるドッグ、ぽってりした前脚を伸ばし、コロンボを無心に見上げる。
コロンボ、そのドッグの様子を〈犬訓練学校の〉校長に指し示しながら。
He just sits around house and drools. Never moves.
(〈ご覧の通り〉家で座ってよだれをたらしているだけで、ちっとも動きません)(←ひどい形容)
Drool……よだれをたらす 

We love him but a dog should do something.
(可愛いとは思っていますが、犬なんだからなにかするべきです)
Even if he just barks now and then.
(たとえ時々吠えはするとしても……)
Even if……たとえ〜としても (even thoughより起こる確率が低い〈笑〉)
Now and then……時々
 渋々ドッグを抱き上げるコロンボ(なすがままのドッグ)。
 そこに電話がかかってきて、校長がコロンボに取り次ぐ。
Where? ……I’ll be right over.
(どこで?……すぐ行くよ)
電話を切るコロンボ。

(校長に頼みごとをするコロンボ)
I got to go to work. My wife and kids, they are visiting my mother-in law up in Fresno.
(仕事に行かなければなりません。カミさんと子供たちはお義母さんを訪ねてフレズノ(カリフォルニアの地名)に行っていまして)
Got to go……もう行かないと got to はここでは「〜しないと」のhave toに近い意味
mother-in law……義理の母親

You don’t suppose you could keep him for another week?
(もう一週間こいつを預かってもらえないでしょうか?)
(I don’t suppose you couldで、「〜してくれませんか」という意味合い)
ほかの生徒になまけ癖が伝染る - コピー.jpg

校長、言いにくそうに、だが毅然と
I’m sorry, he demoralizes the other students.
(申し訳ありませんが彼は他の生徒たち(犬)に悪影響を与えるので……)
Demoralize……士気を下げる・混乱させる・風紀を乱す
預かり拒否 - コピー.jpg

 コロンボ、返す言葉無く、仕方なさそうにドッグを抱え直して背を向ける。
 ドッグの尻尾と脚がゆらゆら揺れて部屋から消える。



 こうして歴史と実績ある犬の訓練学校からも「前代未聞の何もしない犬で、預かるだけでもほかの犬に悪影響がある」として退学させられてしまったドッグ(ある意味凄い)。

 事件現場である研究所に一緒に行くことになるが、コロンボが「警官の犬だけど警察犬じゃない」と、言う通り、現場に行ってもやはり何もしない。

 ただし、この研究所には、ロボット工学の天才少年スペルバーグがいて、コロンボと犬と仲良くなった彼が、捜査の心強い味方になってくれた。

(コロンボがスペルバーグに犬のしつけを頼む場面)
(コロンボとスペルバーグと犬)
警察犬じゃない - コピー.jpg
(スペルバーグの開発したロボットに散歩に連れて行かれる犬〈ちょっと迷惑そう〉)
ロボットに散歩されるコロンボの犬 - コピー.jpg

 犬は何もしなかったが、そのかわいさと愛嬌で、一応コロンボの役に立ったと言えるだろう。
※2022年2月現在、動画配信サイトhuluで、新旧「刑事コロンボ」シリーズが視聴可能
当ブログ 刑事コロンボ「愛情の計算」関連記事
【補足】
コロンボの犬について詳しく知りたい方には、『刑事コロンボ完全捜査ブック』がお勧め。
可愛いイラストとともに、ドッグの登場回や詳細な情報が紹介されている。(p.132「プジョー403&ドッグ徹底解説!」より)


(画像引用動画)※英語音声、作品の結末部等重要シーンを含む

(作品10分ダイジェスト)
Columbo in 10 Minutes | Season 3 Episode 6 | Mind Over Mayhem

(コロンボと天才少年とロボット)
Boy Genius | Columbo

(コロンボの犬登場シーン集 ※「愛情の計算」以外の作品の場面を含む)
The Best Of Columbo's Dog | Columbo
posted by pawlu at 21:30| 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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