今回は、イギリス湖水地方の名庭園、ダルメインへのロンドンからの行き方についてご紹介させていただきます。
(※2017年5月時点、筆者が知る限りの情報です。イギリスの電車情報はめまぐるしく変わるので、必ずご自身で公式情報をご確認ください。)
(ダルメインの公式インスタグラム)
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ダルメイン公式HPのアクセス情報はこちらです。(道路情報とペンリス駅、アルス湖〈Ullswater〉との位置関係が見られます。) Rome2rioという交通アクセス情報ページで検索したルートは以下のとおりです。 初心者なので、「ロンドンユーストン駅より電車で約3〜4時間でペンリス駅に行き、そこからタクシーで約20分」というルートを選びました。
ところで、さきほどのrome2rioでは「Penrith駅から6分ほどバスに乗り、Station Town End Farmから30分ほど歩く」という案が出ていましたが、
1,バスは1日四回のみ
2,郊外の道は歩道が無いことも多く、どの車も、歩行者などこの世に存在しないかのようにスピードを出している
……という難点があるので、慣れていないと危険かもしれません。
今回は「電車+タクシー」ルートを一例としてご説明させていただきます。
(チケット購入方法)
ロンドンユーストン駅→ペンリス駅は、グラスゴーセントラル方面の電車に乗り、直通、または一回乗り換えです。
(乗り換えの有無、途中停車駅の数などで乗車時間がだいぶ変わります。)
当日、駅で切符を買うこともできますが、イギリスは「出発時間(通勤時間帯かそうでないか)」や「時間が決まっている切符か当日何時でも乗れる切符か」、「予約時期」、「往復か片道か」など様々な条件で、切符の価格が大きく変動します。
(到着が一時間遅いのに値段が数千円高いとかありえます。)
スケジュールが確定した時点で、すぐにネット予約をすると割引価格になるかもしれません。
(スゴイ例だと、3倍以上になることもあるのですが、2カ月先の安い時間帯を予約した場合、往復大人料金で70〜100ポンド程度のようです。※約3ヶ月前からネット予約できるようです。)
チケットはNationalrail〈英国鉄道〉HPから予約できます。
筆者が使ったチケットのおおまかな入手手順は以下のとおりです。
2,出発駅、到着駅、行き先、日時、人数、普通車、一等車などを選択(往復の場合は「return」にチェックを入れてこちらも日時入力)
3,候補の経路を選ぶ
※「change(chg)0」と書いてあれば乗り換え不要。「change 1」とあれば一回乗り換えです。
(ロンドン↔ペンリス間で乗り換えがある場合、「Preston」という駅での乗り換えが多いようです。)
※ここで他の時間帯の乗車時間と価格を比較してみることをお勧めします。「Earlier train(より早い時間の列車)」「Later train(より遅い時間帯列車)」をそれぞれクリックすると情報が出てきます。
4,この路線はVirgin train社担当だったので、Virgin train HPで氏名、チケット情報を受信するメールアドレスなどの情報登録
※クレジットカード情報保存の有無、メールマガジン送付希望の有無などにお気を付けください。
5,席の希望を入力
(進行方向向きの席か、通路側か窓側か、電源つきか、テーブル席かなどを選べます。 )
6,チケット取得方法のうち「Eチケットをメールで受け取り、プリントアウトして持参」する方法を選択してカードで購入
※駅で受け取るとか、端末に保存するとか、ほかにも方法があったようなのですが、当日一番アタフタしない方法にしました。
7,「登録のお知らせ(welcome to virgin train)」「予約確認(your booking confirmation)」というメールの後に「Your e-ticket to Penrith」という添付ファイルつきメールが届いたので、ダウンロードして印刷
(往復で予約した場合 、「行き」「帰り」×人数分のファイルが届くので全て印刷する)
このとおり、チケットを選ぶのも買うのもかなり複雑です。
(イギリスの鉄道事情の複雑は問題になっており、労働党は「鉄道を再度国有化し、システムを簡略化する」というマニフェストを掲げているほどです。)
でも、タクシーを使うしかなかったので、ここで執念を燃やして少しでも安いチケットをとってタクシー代に回しました……。
(ロンドン・ユーストン駅での乗車)
イギリスの電車は到着ホームが出発30分前くらいに表示されることが多いです。
(事前にうかがっても「待ってれば出てくるから」みたいな返事しかもらえなかったです。)
駅中央に電光掲示板があるので、表示を待ちます。
(さらに、電光掲示板左奥には、待合室があり、ここのテレビでも表示を見られます。)
チケットを準備したあと、表示が出たら、ホームに行きます。
ホーム前にいる駅員さんに、チケットを提示してください。
(ボールペンでくるりんと印をつけられました。)
乗車後も、何度か車内検札があるので、チケットはすぐに出るところにしまっておいてください。
(補足)列車の乗り心地はとてもよかったのですが、荷物置場が小さめでした。急いで場所を確保し、後のお客さんとの兼ね合いを考えて荷物を積むことをお勧めします。
(ペンリス駅)
ロンドンより4度ほど寒いです。(交通情報ではありませんが)
5月で12度ほどだったでしょうか。でも風が冷たかったので、降りた時、驚きました。空気がきれいなのも影響しているかもしれません。
涼しい時期には一枚羽織れるように準備しておいたほうがいいと思います。
駅を出てすぐの場所がタクシーの発着地点となっています。
(ただ何台も待機している感じではなく、少し待ちました。それでも比較的すぐに車が来てくれたのですが、運が良かったかもしれません。)
ペンリス駅から、ダルメインに直行した場合、料金は片道で約12〜13ポンドです。
なお、帰りもバスなどはないので、帰る時間をお伝えして、戻ってきてもらうように事前に交渉したほうがいいかもしれません。
(我々がお願いした運転手さんは、幸い、待機時間の料金は取らずにいてくださったので、往復の距離運賃だけでした。)
ダルメインの滞在時間は少なく見積もっても3〜4時間は必要だと思います。
(邸内見学ツアーと庭の散策でそれぞれ1時間強、ティールームでお茶40分くらい。〈ティールームは込み合うこともあり、また周辺の道や村もきれいなので、そこも歩きたければもっと時間が必要〉)
ダルメインのある、アルスウォーター(Ullswater)周辺は、「イギリスで最も美しい」と称えられたアルス湖があり、蒸気船で湖を遊覧できるほか、周辺の谷川の散策も楽しめ、山と湖を背負う野原のあちこちに羊たちがくつろいでいるという、大変風光明媚なところです。
(イギリス人の英語の先生から、湖水地方に行くならあそこだと勧められた。〈そしてダルメインに近いので即決した。〉あと、住んでいる方たちが総じて穏やかで、ご飯がおいしくて、なぜか犬をよく見かけるところも個人的にはポイント高かったです。)
お時間の許す方は、是非宿泊をして、ダルメイン以外のところにも足を延ばしてみてください。
(いずれ、ダルメイン以外のアルス湖周辺の様子もご紹介させていただきます。)
以上、ダルメイン交通情報でした。
読んでくださってありがとうございます。
【参照URL】
・ダルメイン公式HP(英語)
・同上日本語ページ
(2017/06/17)ジェーンさんが庭の大木ギリシャモミの歴史についてお話されている「Guardian」誌の記事
【ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)】
posted by pawlu at 21:36|
ダルメイン
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