2023年08月19日

NHK「イギリスで一番美しい庭 ダルメイン 選 ブルーポピーの物語」再放送とダルメインのSNS情報

ダルメインの庭を彩るブルーポピーと庭を世話するジェーンさん(NHK Facebookより
ジェーンさんとブルーポピー - コピー.jpg

 イギリス湖水地方にある屋敷「ダルメイン」の庭と暮らしを紹介する番組が再放送される。

[Eテレ] 2023年08月30日 午後1:30 ~ 午後2:00 (30分)
続編:イギリスで一番美しい庭 ダルメイン 選「ハリネズミ参上」
[Eテレ] 2023年08月31日 午後10:00 ~ 午後10:30 (30分)

2021年のFacebook記事

 花と緑に囲まれたダルメインの庭と邸宅、そして湖水地方の人々がはぐくむ、自然とともに生きる豊かな文化。

 歴史ある庭を守る、マコーシュ家ご当主の妻ジェーンさんの、気品に溢れながらはつらつとしたお人柄も番組の魅力のひとつだ。

 このNHKの番組に感動して、数年前ダルメインを訪ねたのだが、偶然お目にかかれたジェーンさんも、スタッフの方たちも、ダルメインという場所も、本当に素敵だった。
 (感謝の気持ちをこめて、このブログでもいくつかの記事で番組とダルメインについてご紹介させていただいている)

 この番組とダルメインを愛する方が大勢いらっしゃるらしく、シリーズで繰り返し再放送されているけれど、どの回を何度見ても、心が洗われる。(NHKオンデマンド内のシリーズ一覧はこちら

 また、SNSでもダルメインの四季折々の様子が発信されている。

(ジェーンさんがお庭をそぞろ歩きながら草花を紹介なさっているインスタグラムの動画(柔らかな響きのお声も美しい。一緒に歩いていらっしゃる紳士はご当主で夫のロバートさん)※2023年7月下旬情報)


インスタ動画のワンシーン

インスタ動画花壇の側を歩くジェーンさん - コピー.jpg

(優しい色の花々も、木々の緑やジェーンさんの結い上げた髪が夕陽に縁どられてふんわり光っているのもきれい)

石畳を歩くワンちゃん2 - コピー.jpg

(ものすごくかわいい犬が、小石の道や石畳を嬉しそうに歩いている「チャチャチャ」という音も癒し)

(ダルメインのfacebookショート動画、小鳥の声がする美しいお庭から、羊たちのいる牧草地と丘が見渡せる ※2017年4月情報)


ダルメインにはティールームがある。現在は予約制で、アフタヌーンティーのプランも楽しめる模様(2023年8月11日時点、Facebook情報)

(数年前ティールームにうかがったときの、名物マーマレードとスコーン、しっとりパンの卵サンドイッチと濃厚キャロットケーキのおいしさが、本当に忘れられない……)


(ダルメインのTwitter(現X)ブルーポピーの開花情報 2019年5月20日投稿)
ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)

 ※ダルメインで作られているマーマレードは三越伊勢丹のオンラインショップでも販売中(2023年8月時点)。

三越伊勢丹ダルメインマーマレードオンラインショップページ


【当ブログ内「ダルメイン」関連記事】】※内容重複あり






ダルメインのお庭の歴史とブルーポピーについて語るジェーンさんの記事
posted by pawlu at 13:53| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月29日

NHK「イギリスで一番美しい庭 ダルメイン「もふもふ羊の贈り物」」(犬と羊と「ひつじのショーン」が好きな人必見!)

(ダルメインの庭を守るジェーンさんと、笑顔がかわいい仔羊)
ジェーンさんと赤ちゃん羊 - コピー.jpg
※画像出典:「イギリスで一番美しい庭 ダルメイン「もふもふ羊の贈り物」」以下、註があるもの以外は同番組画像引用

(ダルメインのお屋敷と羊たち)
リサイズ切り出しダルメイン邸と羊 - コピー.jpg
※ブログ筆者撮影


 イギリス湖水地方の屋敷ダルメイン。

 代々守られてきた美しい庭を受け継いだジェーンさんが、牧場の羊や牧羊犬と湖水地方の暮らしの深いかかわりを紹介する「イギリスで一番美しい庭 ダルメイン「もふもふ羊の贈り物」」。

 屋敷の当主で夫のロバートさんのために、ジェーンさんは美しい羊飼いの杖をサプライズプレゼントをする。

 動物と自然と調和した美しいイギリスの暮らし、そして、イギリスの傑作クレイアニメ「ひつじのショーン」が好きな方におすすめの番組だ。

(NHK HP内紹介文)
イギリスで一番美しいと称される庭は、湖水地方の12世紀から続く屋敷ダルメインの庭。花を育てる肥料に、もふもふ羊の毛が一役かう。羊の誕生と成長する姿、かわいい!
イギリスの湖水地方に「歴史ある庭の最高賞」に輝く庭がある。12世紀から続く屋敷ダルメインの庭。美しさの秘密は自然との融合だ。花の肥料に一役買うのが「もふもふ」羊の毛。早春に生まれ、すぐ草原を駆ける羊のかわいい成長と庭の四季。賢い牧羊犬も登場!庭を手がけるジェーンさんは田園ライフのカリスマ。連れ添う夫への贈り物に羊の角のつえを!羊のチーズも湖水地方、独特で注目です。
語り・寿美菜子 音楽・関美奈子 【出演】ジェーン・ヘーゼル・マコッシュ,【語り】寿美菜子


可愛い羊たち

 ダルメインの牧場では、春になると、たくさんの仔羊が生まれる。

 まだ生後数日の羊を抱っこしたジェーンさんが、「かわいいでしょう?」と紹介してくださる赤ちゃん羊は、にこにこしていて本当にかわいらしい。

NHKダルメインかわいい子羊 - コピー.jpg

ジェーンさんのお声は、独特の余韻と暖かな気品があるので、羊も気持ちいいのかもしれない)

 また、夫のロバートさんが、生まれ落ちたばかりで、まだぐっしょり濡れている赤ちゃんを持ち上げて、顔に羊水や藁がまとわりつかないように、素手で拭ってあげているシーンも印象的だった。

羊の赤ちゃんを手でぬぐうロバートさん - コピー - コピー.jpg



 へーゼル家12代目ご当主で、素晴らしい邸宅と広大な敷地をお持ちの方なのだが、そのてきぱきとした動き(そして使い込まれた長靴や作業用の服)から、牧場をただ財産として所有するのではなく、動植物たちの世話を直接なさっていることが伝わってくる。

(NHKの方たちも、一瞬をよく映像におさめてくださったと思う)

 別の回で、ロバートさんが、ハリネズミを抱きかかえて庭に連れて行く姿が映っていたが、このハリネズミもまったく怖がらないどころか、なんだかロバートさんの手のぬくもりにくつろいでいるようにさえ見えた。

ダルメイン ハリネズミ2 - コピー縮小版 - コピー.jpg

(画像出典:NHK「魔法の庭 ダルメイン「イギリス湖水地方の田園ライフ」春・夏編)


 ジェーンさんに抱っこされてにこにこしている赤ちゃん羊もそうだけれど、日ごろからその土地の自然と「ともに生きている」方には、そこに生きる動物たちを安心させる、なにか穏やかな気配が漂っているのかもしれない。

(羊たちにエサをあげるロバートさん)
羊たちにエサをあげるロバートさん - コピー.jpg

(植え替える植物を載せた手押し車を押すジェーンさん)
手押し車を押すジェーンさん - コピー.jpg


牧羊犬たち


 放牧された羊たちを誘導する牧羊犬たち。

(牧場のマネージャー、マーティンさんと牧草地に向かう、犬のブライト。やる気十分)
やる気溢れる牧羊犬 - コピー.jpg



(牧草地に向かう車の荷台を開けた瞬間、マーティンさんの両脇から、二頭が息ぴったりで飛び乗る)
自分から車に乗り込むシープドックたち - コピー.jpg


 研ぎ澄まされた集中力で、マーティンさんの合図の笛を聴き分け、驚くほどにきめこまやかに動く。

(羊たちを怖がらせないように、体をかがめて誘導している)
笛に合わせて動くシープドッグ - コピー.jpg

(マーティンさんの指示を待つブライト まじめできらきらした目、仕事が大好きなのだろう)
牧羊犬拡大図 - コピー.jpg



羊の毛刈り

 ダルメインでは近所の農家の人たちが手伝って、約2000頭の羊の毛刈りをする。

 羊たちを座らせて、独特のバリカンで、まるでフリースを脱がせるように手際よく毛を飼っていく。
(そして、そのままでも寝ころべるラグになりそうなくらい、きれいに一枚にまとまった毛のかたまりがとれる。)

(毛刈り中、目を細めている羊)
毛刈り中 - コピー.jpg

 暴れたりするヒツジは?

「ないよ、気持ちいいからね」

 マーティンさんは何気ないふうにそうおっしゃっているし、たしかに羊たちはリラックスしているが、これは、みなさんの毛刈り技術が高いからだ。

 (すみやかにきれいな一枚の毛の塊にするのも、あんなにおっとりした顔のまま座らせておくのも、ケガをさせないのも本当は難しい)

 このシーンは「ひつじのショーン」ファンにはとくにたまらない


 ショーンたちの毛刈りの時に、牧場主が、あまりにも情け容赦なく深剃りして、地肌むきだしのヒリヒリつんつるてんにしてしまい、犠牲者の色々な意味で「痛々しい」姿を見たショーンたちが、大脱走を企てる話がある(シーズン1第14話「カットはおしゃれに」)
  
 (犠牲になった羊。カミソリ負けのようなぽつぽつがかわいそう〈イギリスらしい描写の細かさ〉)
  ひつじのショーン つんつるてんの犠牲者リサイズ - コピー.jpg
  (Image Credit:Youtube)c and TM Aardman Animations Ltd. 2022

 見比べてみると、ダルメインの番組に登場する方たちの毛刈り技術の高さと、「ひつじのショーン」の、建物や小道具の再現度の凄さがよくわかる。(相乗効果で両方いっそう面白くなるのでぜひ)

(「カットはおしゃれに」の動画 ※台詞が無い約6分間作品

Shaun Shoots the Sheep & Fleeced | Shaun the Sheep Season 1 (x2 Full Episodes) | Cartoons for Kids





羊飼いの杖


(杖を見るジェーンさんと、杖職人のトミーさん)
杖について話すトミーさんとジェーンさん - コピー.jpg

 結婚40周年のサプライズプレゼントとして、ロバートさんに羊飼いの杖を贈ることにしたジェーンさん。

 羊の角を加工して杖を作っているベテラン職人のトミーさんが、硬い角を加工する工程と、美しい杖の数々を見せてくれる。

(複雑な彫刻がほどこされた杖 犬とキツネがモチーフの、かわいくてユーモラスな作品。磨き抜かれた飴色の光沢も美しい)
美しい杖 - コピー.jpg


 地元で14歳から70年以上杖を作ってきたトミーさん
(ホームズのような帽子と青紫のダウンベストを自然に組み合わせたファッションセンスと、柔らかな笑顔がチャーミングな紳士)
杖を作るトミーさん - コピー.jpg

 ヘーゼル家だけでなく、地元の暮らしや文化を紹介してくれるのが、この番組とジェーンさんたちの素敵なところだ。


 そしてプレゼントを贈る日。

「屋敷の羊の角だからダルメイン製の杖よ」

ジェーンさんから渡された杖を、ロバートさんは、「すばらしいね」と優しい笑顔で受け取っていらした。
(ロバートさんが、すぐにご自身の身長との兼ね合いを確かめていらしたのが、実用品を手にした方らしい仕草だった)


 このシーンで、ジェーンさんが、結婚40周年の話をしているとき、字幕には出ていないが、「農家の妻になって(Farmer’s Wife)」とおっしゃっている。

 そのお言葉にも、羊の赤ちゃんの顔を手で拭いてあげ、草花を積んだ荷車を押し、地元の自然を愛する、お二人の生き方がこめられているようだった。

杖のサプライズプレゼント - コピー.jpg


 ダルメインのほかの回に比べると、レシピや園芸などの、視聴者が「真似できるコツ」の情報が少なかったためか、なかなか再放送が観られなかった。今回やっと帰ってきてくれて、とてもうれしい。

 羊や犬のかわいらしさと、ご夫婦の思いや、地元で誇りを持って働く人たちの姿が、観る人を幸せな気持ちにしてくれる。



【ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)】


【当ブログ内「ダルメイン」関連記事】】


 ※【補足】ダルメインで作られているマーマレードは三越伊勢丹のオンラインショップでも販売されている(2023年8月時点)。(マーマレードの大会主催者だけあって本当に美味しい)

三越伊勢丹ダルメインマーマレードオンラインショップページ

posted by pawlu at 20:13| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月24日

「イギリスで一番美しい庭」ダルメインの動物たちのお墓

(ダルメインの犬のお墓)(以下、画像下に出典が記されているもの以外はブログ筆者撮影)

調整済み犬のお墓 600 - コピー.JPG


NHKの番組でもおなじみのイギリス湖水地方の名庭園「ダルメイン」。

(ダルメインの邸宅)

調整済みダルメイン邸 人との比較 - コピー (2) - コピー - コピー.JPG

(邸宅そばのアッパーガーデン〈「上の方にある庭」〉と、そこからの眺望)

調整済みアッパーガーデン 温室 全体図 - コピー - コピー - コピー.JPG

調整済みアッパーガーデンからの眺望 600 - コピー - コピー - コピー.JPG

(ダルメインの庭園を守り育てるジェーン・ヘーゼル・マコッシュさんと犬。青い花はダルメインを代表するブルーポピー)

犬を抱くジェーン・ヘーゼル・マコッシュさん - コピー - コピー - コピー.jpg

(Image Credit:The Guardian


 美しい庭園の片隅に、ひっそりと小さな十字架と石碑が並ぶ場所がある。

調整済み動物たちのお墓 600 - コピー (2).JPG

ダルメインで暮らした動物たちのお墓だ。


 動物たちのお墓は、自然の生態を保存している、ローガーデン(「低い位置にある庭」)の中にある。

 2017年に作成された、日本語のガイド(見学時に貸していただけるパンフレット)には、ローガーデンと動物たちのお墓について触れた美しい文章があった。

(※一部ブログ筆者による仮名遣い変更あり 画像、カッコ部ブログ筆者補足)


2つ目の道は青いポピーの庭に続く小さな階段を下りていきます。

調整済ロウガーデンの階段 600 - コピー.JPG

青いポピーは6月が最盛期で、その美しさを鑑賞するため人々は遠くからお越しくださいます。ここはある意味では灌木や壮大な木々の育つ半野性のガーデンです。

(ローガーデン 6月には青いポピーが咲く)

調整済みロウガーデン600 - コピー.JPG


(ブルーポピー)

dalemainjune-3941 - コピー.jpg

(Image Credit:The Dalemain Plant Fair returns on 16th June

(かわいい生垣のドラゴン)

生け垣のドラゴン.jpg

ここそこに続く小道をたどると思わぬ驚きにでくわすことも度々です。デイカーの小川のささやきのもとに眠る巨人やドラゴンがいそうな魔法のガーデンであるかもしれません。

調整済みロウガーデン奥の小道 600 - コピー - コピー.JPG


しばし立ち止まり、野鳥の歌声に耳を傾けたり小川の側に腰かけて目の前に広がる草原、羊の群れ、遠くに見える丘の美しい風景を楽しまれるのはどうでしょうか。

調整済み小川2 - コピー - コピー (2) - コピー - コピー.JPG

調整済み小川 - コピー - コピー (2) - コピー - コピー.JPG


(中略)

動物の墓地は私(ジェーンさん)の義祖母の時代に造られ今に至っています。

かつて可愛いオカメインコのペットがいて、その思い出はそこにある小鳥の水飲み場とともに生き続けます。

このロウガーデンにはたくさんの野生の生き物や昆虫がいます。蝶々、ミツバチ、小鳥、ハリネズミ、時にアナグマなど。

そしてこの忙しい現代になかなか見いだせない静かな安らぎがここにはあるのです。


(オカメインコを偲ぶ小鳥の水飲み場)

オカメインコの水盤 - コピー - コピー.JPG

オカメインコ)

301px-Female_Pearl_Cockatielウィキペディア - コピー.jpg

(Image Credit:Wikipedia Auther:Michelamillerdickson96


 草花の陰の小さな墓碑には、彼らの名前と、ダルメインの人々のよき友であったということば、品種、生まれた年とこの世を去った年が刻まれている。

「バンティ 子供たちのケアーンテリア 19311941

調整済み犬のお墓600 BUNTY


ケアーンテリア……スコットランド原産の犬) 

640px-Cairn-Terrier-Garten1ウィキペディア ケイアンテリア - コピー - コピー - コピー.jpg

( Image Credit:Wikipedia Auther:Ronald Müller-Hagen


「ジョック 忠実なビアデッドコリー 19421956

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ビアデッドコリー……スコットランド原産の牧羊犬) 

690px-Siroliver ウィキペディアビアデッドコリー - コピー - コピー - コピー.jpg

(Image Credit:Wikipedia Auther:Rolandwells


「ヘザー 忠実な家族の友 フェル メアー 19621989」 

調整済み馬のお墓600 - コピー.JPG

フェル(Fell pony)は小型の馬の品種名、Mareは雌馬のこと)

Fell_Poniesウィキペディア - コピー - コピー - コピー.jpg

(Image Credit:Wikipedia Auther:Heather Moreton


 NHKの番組の中でも、ときおり姿を見せる、ダルメインで暮らす動物たち。

(ジェーンさんと息子のジョージさんが庭でお茶をするときに、近くにお行儀よく座っているボーダーコリーらしき犬や、ハリネズミをギボウシの植え込みに連れていくヘーゼル家ご当主ロバートさん(ジェーンさんの夫)と一緒にうれしそうに歩く犬たちが登場していた。)

 番組に憧れて、ダルメインにうかがい、お屋敷内のガイドツアーに参加したとき、窓の外を、あのハリネズミの回の犬たち(白地にぶちのすらりとした大きな犬と、茶色の小さなテリア犬)が、二頭でトコトコと連れだって歩いているのを見かけた。

(冒頭で引用させていただいた写真でジェーンさんが抱いていらっしゃるのが、おそらくその時の見かけたテリア犬)

 ご主人と一緒でなくても、大きさがずいぶん違っても、犬同士でちゃんと友達なのだな、と、心に残った。

きっと、代々の動物たちも、この美しい庭で、のびのびと、家族の一員として生きてきたのだろう。

 お墓はみんな、庭の眺めの良い方角に向けられている。

草花の陰の小さな墓標たちは、そよ風と鳥たちの歌、丸い光の粒となって踊る木漏れ日にやさしく撫でられながら、それぞれの思い出にまどろんでいるようだ。


【補足】

 スコットランドのエジンバラ城にも、城で人々とともに働いた犬たちの墓地がある。

(エジンバラ城)

調整済み08明度調整エジンバラ城 - コピー - コピー (2) - コピー - コピー - コピー.JPG

町を見晴らせる場所に並ぶ小さな墓標たち。

エジンバラ犬のお墓 - コピー.JPG

 巌の上に立ち、歴史を生き抜いた重厚なエジンバラ城にあって、こじんまりとしているが、心温まる場所だ。

 ヘーゼル家はスコットランドとも縁が深く、ロバートさんのお父様でスコットランド人のブライスさんはあちらにお住まいだという。

(「魔法の庭ダルメイン 秋冬そして春」より)

 動物たちを友として偲び、眺めの良い場所に小さなお墓を立てるという発想は、もしかしたら、ヘーゼル家の人々とスコットランドのゆかりと、どこかでつながっているのかもしれない。

(参照:The touching story of Edinburgh Castle's dog cemetery | Edinburgh News (scotsman.com)


 丁寧に丹精され、豊かな色彩で彩られたアッパーガーデンの優美さも素晴らしいが、このローガーデンは、自然のみずみずしさと、ダルメインに生きた動物たちと人々の絆が感じられ、ダルメインのもう一つの美しさがそこにある。


 ダルメインのHPによれば、2021年夏、見学が再開され、NHKの番組にちなんだ日本語のグループツアーの企画もあるそうだ。

NHKが製作放映した湖水地方に構えるダルメイン マンションでのワイルドライフやその由緒あるヘーゼル=マッコシュ家についてのドキュメンタリー番組にインスピレーションを得て2018年より新たにスタートするテーマ別特別ツアーに是非ご参加ください。 どこにリス達が住みハリネズミ達に何が起こったのかを実際に発見し、そして美味しいアップルミントゼリーと果樹園で摘まれた新鮮なりんごを味わってみるのはいかがでしょうか。

またダルメイン マンションの当主夫人ジェーン ヘーゼル=マッコシュと彼女の家族への理解を更に深めるための日本語による特別なお屋敷案内ツアーの企画もあります。 


 自然と動物に対して、温かな敬意を抱く人々の守るダルメインに、一日も早く、穏やかな時間が戻ってきてくれることを、あの地で素晴らしい時間を過ごさせていただいた者の一人として、心から願っている。



【参照URL】

ダルメイン公式HP(英語)

同上日本語ページ



 (2017/06/17)ジェーンさんが庭の大木ギリシャモミの歴史についてお話されている「Guardian」誌の記事


【ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)】

【当ブログ内「ダルメイン」関連記事】】



 ※【補足】ダルメインで作られているマーマレードは三越伊勢丹のオンラインショップでも販売されている(2023年8月時点)。(マーマレードの大会主催者だけあって本当に美味しい)

三越伊勢丹ダルメインマーマレードオンラインショップページ


posted by pawlu at 18:10| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月24日

「イギリスで一番美しい庭」ダルメインに日本の桜が贈られる


桜の寄贈 ダルメインHP記事より 記事用縮小版 - コピー.jpg

(画像出典:ダルメインHP


 日本はお花見シーズンを迎えているが、NHKの番組でもおなじみのイギリスの名庭園「ダルメイン」からも、未来の桜の便りが届いた。

 文化交流事業「日英文化季間」の活動のひとつ「日英桜植樹プロジェクト」から、日本とダルメインの友情のしるしとして、桜の苗木30本が贈られたのだ。


 ヘーゼル家当主の妻で、ダルメインの庭を守り育てている、ジェーン・ヘーゼル・マコーシュさんは、ヘーゼル家が湖水地方で主催している「マーマレード世界大会」の日本大会を、愛媛県八幡浜市と協力して立ち上げ、マーマレードを通じて日本とイギリスの交流に尽力しており、桜は、この功績をたたえて贈られた。

 (ジェーンさんには併せて日本大使館から「外務大臣表彰」も授与された。)

(八幡浜市を訪問されたジェーンさん〈2019年〉)

マーマレード日本大会を訪問されたジェーンさん - コピー.jpg


(八幡浜市の大城一郎市長とジェーンさん)
マーマレード日本大会でのジェーンさんと大城市長 - コピー.jpg

 ダルメインに送られた桜は三種類。

 二重のピンクの桜「ベニユタカ」。

ウィキペディア桜ベニユタカ - コピー.jpg 

画像出典:Wikipedeia  画像提供:SLIMHANNYA


 高貴な白の「タイハク」。

Taihaku - コピー.jpg

画像出典:Wikipedeia  画像提供:SLIMHANNYA


 そして「ソメイヨシノ」。

1200px-Yoshino_Sakura_Tidal_Basin_DC - コピー.jpg

 桜は屋敷のそばの緑地に植えられ、訪れる人を出迎える予定だ。

 (このプロジェクトは桜の一瞬で過ぎ去る美しさを楽しむ、日本の「お花見」から着想を得ているそうだ。)


 ジェーンさんは桜について、HP記事の中ででこう語っている。

「交流のシンボルとして桜を寄贈されたことを、大変喜ばしく光栄に思います。この交流は私にとってとても大切なものです。ダルメインを訪れた方たちが到着したとき、この桜の美しい色をみることができるようになるのは本当に嬉しいことです。

マーマレードアワード日本大会」の設立をサポートしてくださった、鶴岡浩二前日本大使への感謝の気持ちのしるしとして、庭の中心にタイハクを一本植える予定です。(※)

 今年のマーマレードアワードは日英両国で開かれる予定です。誰が優勝するかとても楽しみです。」


(※ブログ筆者補足)

タイハク(太白)」は一度日本で絶滅した品種だったが、絶滅前の幕末〜明治時代頃、園芸熱の高まっていたイギリスに渡っており、1930年代イギリスの園芸家イングラムが、日本に接ぎ穂を里帰りさせた。

 おそらくジェーンさんはこの話をふまえ、イギリスと日本の友情のしるしとしてタイハクを選ばれたのだろう。



 (2021年度マーマレードアワード&フェスティバルの実施について語るジェーンさん)
 


ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会の開催地、愛媛県八幡浜市の大城一郎市長からダルメインの方々へのメッセージ動画。まぶしいばかりに美しい八幡浜市の風景と、ジェーンさんもご出席された2019年の日本大会の様子が見られる)

 今はまだ海外からダルメインを訪れることはできないが、ここ数年、NHKが定期的にダルメインの番組をシリーズで放送し、ダルメインの庭や、自然、屋敷、マーマレード大会の様子などを日本の視聴者に届けてくれている。

 ダルメインの人々は、また新しい番組で、ダルメインに桜の花が美しく咲く姿が日本中に紹介されることを願っている。


 ダルメインのHPにはそう記されている。


 コロナ問題はまだ収束していないが、イギリスにも日本にも、それまではぐくんできた文化や絆を忘れず、互いに励まし合う方たちがいる。

 ダルメインの方たちが望むように、またいつか、NHKの番組を通じて、美しいダルメイン庭と桜の花の姿が、日本に届けられるだろう。

 そして、世界中からダルメインに訪れた人々が、花開いた桜の前に立ち、自分たちが乗り越えてきた冬の時代の果てに、たどり着いた春の美しさを、見つめる日が来るだろう。


 当記事情報出典・参照ページ:

(ダルメインHP記事2021年3月4日|House and Estate News
  
(ダルメインのほか、イギリス各地に桜を寄贈しており、当ブログでご紹介したセント・アイヴスの「リーチ工房」も植樹地になっている。)
・ウィキペディア
・タイハクとイギリスの園芸家で桜研究家のイングラムについての詳細情報を紹介してくださっている記事


【参照URL】

ダルメイン公式HP(英語)

同上日本語ページ



 (2017/06/17)ジェーンさんが庭の大木ギリシャモミの歴史についてお話されている「Guardian」誌の記事

【ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)】

【当ブログ内「ダルメイン」関連記事】】




posted by pawlu at 18:12| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月07日

イギリス湖水地方の美しい庭「ダルメイン」NHKの番組放送情報

(ダルメインの庭と牧草地)※筆者撮影
記事用ダルメインの庭園 - コピー - コピー.jpg

(ダルメインのお屋敷)※筆者撮影
P1160539 ダルメイン邸 - コピー - コピー.JPG


 イギリス湖水地方の名庭園「ダルメイン」を紹介した、NHKの人気シリーズが再び放送されます。

 美しい庭と自然、庭を守り育てるジェーンさんたちのお人柄や、イギリス文化の奥深さが心に残る、とても素敵な番組です。

 NHKホームページ情報を抜粋させていただきます。(2021年3月7日時点情報)

[BSプレミアム]
 ・魔法の庭 ダルメイン「イギリス湖水地方の田園ライフ」
 2021年03月12日 午後2:58 ~ 午後4:27 (89分)

「イギリス湖水地方の庭、春から夏の歳時記。庭造りを代々受け継ぐ屋敷の女性、12代目の妻ジェーンさんは鳥と「合作」し色鮮やかな庭を実現。樹齢150年のリンゴも登場。」

「イギリス湖水地方で12代続く屋敷「ダルメイン」の庭が注目の的だ。歴史的な庭に対する最高の賞を受けた。庭造りを代々受継ぐ屋敷の女性たち、12代目の妻ジェーン・ヘーゼル・マコッシュさんは自然の力を生かし独特の庭を作る。鳥と「合作」の青と黄の花園。鳥が種を運んだ青いワスレナグサの隣に黄色いスミレを植えた。150年続く品種のリンゴ、ハリネズミが守る美しい葉のギボウシ。春から夏へ暦をめくり庭の魔法に迫る。」

(出典:NHK番組表


 この回では、害虫を食べてくれるハリネズミを見つけた、ヘーゼル家ご当主でジェーンさんの夫のロバートさんが、「ナメクジハンターを庭に戻そう」とお話ししながら、ハリネズミを庭の緑の下に連れていきます。(番組開始後43分頃登場)

 「上品な紳士に抱っこされ、全く暴れず、それどころかリラックスしている様子のハリネズミと、ロバートさんたちにうれしそうにお供する犬たち」という、絵本の中のような光景。

(大人しく抱っこされているハリネズミ。〈小さな手がかわいい〉)

ダルメイン ハリネズミ2 - コピー縮小版 - コピー.jpg

(画像出典:NHK「魔法の庭 ダルメイン「イギリス湖水地方の田園ライフ」春・夏編)


 短いけれどシリーズ屈指の名場面です。



 [BS4K]

 3月10日(水)
「イギリスで一番美しいと称される庭は、湖水地方の12世紀から続く屋敷ダルメインの庭。秋の屋敷伝統のキジ狩り、リンゴや温室のブドウにトマト、庭の味覚がお皿に凝縮。

イギリスの湖水地方に「歴史ある庭の最高賞」に輝く庭がある。12世紀から続く屋敷ダルメインの庭。田園のカリスマ、ジェーンさん、雑草のようなチーズルと赤いリンゴを組み合わせ見事な秋の庭。教会に飾るパン作り。庭のリンゴ、ブドウも飾る。伝統のキジ狩りでは犬が大活躍。ジェーンさんはキジのロースト作り。庭のトマトやブドウも皿を彩る。秋のダルメインには、おいしいものがいっぱい。 (NHKホームページ紹介文より)


「しあわせを運ぶ木」

3月13日(土)〜 

「イギリスで一番美しいと称される庭は、湖水地方の12世紀から続く屋敷ダルメインの庭。庭の樹木に代々の歴史。大航海時代に持ち込んだ木は大木に。クルミケーキ作りに注目

イギリスの湖水地方に「歴史ある庭の最高賞」に輝く庭がある。12世紀から続く屋敷ダルメインの庭。「庭に奥行きを」と初代が植えた木をはじめ、代々の植えた木が森を広げ絶滅の危機にあるキタリスを守る。リスの走る姿、クルミを食べる姿は必見!クルミケーキのレシピも。大航海時代の船長がイギリスに最初に持ち込んだギリシャモミは老木となった。心配するジェーンさんは根元に新しい花園を!  (NHKホームページ紹介文より)

 ※BS4Kでは、25日、26日にもダルメイン関連の番組を放送します。

 BS4Kの放送時間等のホームページ情報はこちらです


当ブログ関連記事

NHK「魔法の庭 ダルメイン」イギリスで一番美しい庭とマーマレードの大会

イギリスの名庭園、ダルメインへの交通アクセス(ロンドン発の場合)

posted by pawlu at 14:29| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月20日

イギリスの名庭園、ダルメインへの交通アクセス(ロンドン発の場合)

 今回は、イギリス湖水地方の名庭園、ダルメインへのロンドンからの行き方についてご紹介させていただきます。


(※2017年5月時点、筆者が知る限りの情報です。イギリスの電車情報はめまぐるしく変わるので、必ずご自身で公式情報をご確認ください。)


庭から見たダルメインの邸宅.jpg

(ダルメインの公式インスタグラム)



この投稿をInstagramで見る

Dalemain Mansion & Historic Gardens(@dalemainmansion)がシェアした投稿

ダルメイン公式HPのアクセス情報はこちらです。(道路情報とペンリス駅、アルス湖〈Ullswater〉との位置関係が見られます。)



 Rome2rioという交通アクセス情報ページで検索したルートは以下のとおりです。





 初心者なので、「ロンドンユーストン駅より電車で約3〜4時間でペンリス駅に行き、そこからタクシーで約20分」というルートを選びました。


 ところで、さきほどのrome2rioでは「Penrith駅から6分ほどバスに乗り、Station Town End Farmから30分ほど歩く」という案が出ていましたが、


 1,バスは1日四回のみ

 2,郊外の道は歩道が無いことも多く、どの車も、歩行者などこの世に存在しないかのようにスピードを出している


 ……という難点があるので、慣れていないと危険かもしれません。



 今回は「電車+タクシー」ルートを一例としてご説明させていただきます。




(チケット購入方法)


ロンドンユーストン駅→ペンリス駅は、グラスゴーセントラル方面の電車に乗り、直通、または一回乗り換えです。

(乗り換えの有無、途中停車駅の数などで乗車時間がだいぶ変わります。)


当日、駅で切符を買うこともできますが、イギリスは「出発時間(通勤時間帯かそうでないか)」や「時間が決まっている切符か当日何時でも乗れる切符か」、「予約時期」、「往復か片道か」など様々な条件で、切符の価格が大きく変動します。

(到着が一時間遅いのに値段が数千円高いとかありえます。)


スケジュールが確定した時点で、すぐにネット予約をすると割引価格になるかもしれません。


(スゴイ例だと、3倍以上になることもあるのですが、2カ月先の安い時間帯を予約した場合、往復大人料金で70〜100ポンド程度のようです。※約3ヶ月前からネット予約できるようです。)


チケットはNationalrail〈英国鉄道〉HPから予約できます。



 筆者が使ったチケットのおおまかな入手手順は以下のとおりです。


1,英国鉄道HP「nationalrail.co.uk」にアクセス




2,出発駅、到着駅、行き先、日時、人数、普通車、一等車などを選択(往復の場合は「return」にチェックを入れてこちらも日時入力)


3,候補の経路を選ぶ

※「change(chg)0」と書いてあれば乗り換え不要。「change 1」とあれば一回乗り換えです。

(ロンドン↔ペンリス間で乗り換えがある場合、「Preston」という駅での乗り換えが多いようです。)


※ここで他の時間帯の乗車時間と価格を比較してみることをお勧めします。「Earlier train(より早い時間の列車)」「Later train(より遅い時間帯列車)」をそれぞれクリックすると情報が出てきます。


4,この路線はVirgin train社担当だったので、Virgin train HPで氏名、チケット情報を受信するメールアドレスなどの情報登録

※クレジットカード情報保存の有無、メールマガジン送付希望の有無などにお気を付けください。


5,席の希望を入力

(進行方向向きの席か、通路側か窓側か、電源つきか、テーブル席かなどを選べます。 )


6,チケット取得方法のうち「Eチケットをメールで受け取り、プリントアウトして持参」する方法を選択してカードで購入


※駅で受け取るとか、端末に保存するとか、ほかにも方法があったようなのですが、当日一番アタフタしない方法にしました。


7,「登録のお知らせ(welcome to virgin train)」「予約確認(your booking confirmation)」というメールの後に「Your e-ticket to Penrith」という添付ファイルつきメールが届いたので、ダウンロードして印刷

(往復で予約した場合 、「行き」「帰り」×人数分のファイルが届くので全て印刷する)


 このとおり、チケットを選ぶのも買うのもかなり複雑です。


(イギリスの鉄道事情の複雑は問題になっており、労働党は「鉄道を再度国有化し、システムを簡略化する」というマニフェストを掲げているほどです。)


 でも、タクシーを使うしかなかったので、ここで執念を燃やして少しでも安いチケットをとってタクシー代に回しました……。




(ロンドン・ユーストン駅での乗車)


イギリスの電車は到着ホームが出発30分前くらいに表示されることが多いです。

(事前にうかがっても「待ってれば出てくるから」みたいな返事しかもらえなかったです。)


  駅中央に電光掲示板があるので、表示を待ちます。

 (さらに、電光掲示板左奥には、待合室があり、ここのテレビでも表示を見られます。)

ロンドンユーストン駅.png



チケットを準備したあと、表示が出たら、ホームに行きます。


ユーストン駅2.jpg


 ホーム前にいる駅員さんに、チケットを提示してください。

(ボールペンでくるりんと印をつけられました。)


 乗車後も、何度か車内検札があるので、チケットはすぐに出るところにしまっておいてください。


 (補足)列車の乗り心地はとてもよかったのですが、荷物置場が小さめでした。急いで場所を確保し、後のお客さんとの兼ね合いを考えて荷物を積むことをお勧めします。




(ペンリス駅)


ペンリス駅.jpg


 ロンドンより4度ほど寒いです。(交通情報ではありませんが)


 5月で12度ほどだったでしょうか。でも風が冷たかったので、降りた時、驚きました。空気がきれいなのも影響しているかもしれません。


 涼しい時期には一枚羽織れるように準備しておいたほうがいいと思います。


 駅を出てすぐの場所がタクシーの発着地点となっています。


(ただ何台も待機している感じではなく、少し待ちました。それでも比較的すぐに車が来てくれたのですが、運が良かったかもしれません。)


 ペンリス駅から、ダルメインに直行した場合、料金は片道で約12〜13ポンドです。

(タクシー料金の概算を検索できるサイトがあったのでご確認ください。https://yourtaximeter.com/


 なお、帰りもバスなどはないので、帰る時間をお伝えして、戻ってきてもらうように事前に交渉したほうがいいかもしれません。


(我々がお願いした運転手さんは、幸い、待機時間の料金は取らずにいてくださったので、往復の距離運賃だけでした。)


 ダルメインの滞在時間は少なく見積もっても3〜4時間は必要だと思います。



(邸内見学ツアーと庭の散策でそれぞれ1時間強、ティールームでお茶40分くらい。〈ティールームは込み合うこともあり、また周辺の道や村もきれいなので、そこも歩きたければもっと時間が必要〉)


  ダルメインのある、アルスウォーター(Ullswater)周辺は、「イギリスで最も美しい」と称えられたアルス湖があり、蒸気船で湖を遊覧できるほか、周辺の谷川の散策も楽しめ、山と湖を背負う野原のあちこちに羊たちがくつろいでいるという、大変風光明媚なところです。


アルス湖 - コピー.jpg



(イギリス人の英語の先生から、湖水地方に行くならあそこだと勧められた。〈そしてダルメインに近いので即決した。〉あと、住んでいる方たちが総じて穏やかで、ご飯がおいしくて、なぜか犬をよく見かけるところも個人的にはポイント高かったです。)


 お時間の許す方は、是非宿泊をして、ダルメイン以外のところにも足を延ばしてみてください。

(いずれ、ダルメイン以外のアルス湖周辺の様子もご紹介させていただきます。)



 以上、ダルメイン交通情報でした。


 読んでくださってありがとうございます。

【参照URL】

ダルメイン公式HP(英語)

同上日本語ページ

 (2017/06/17)ジェーンさんが庭の大木ギリシャモミの歴史についてお話されている「Guardian」誌の記事

【ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)】


【当ブログ内「ダルメイン」関連記事】】


 ※【補足】ダルメインで作られているマーマレードは三越伊勢丹のオンラインショップでも販売中(2023年8月時点)

三越伊勢丹ダルメインマーマレードオンラインショップページ

posted by pawlu at 21:36| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月31日

ダルメイン訪問記 (NHK BSプレミアム「魔法の庭・ダルメイン〜イギリス湖水地方の田園ライフ・秋冬そして春」によせて。)

(「ダルメイン」の庭を守るヘーゼル家ご当主の妻、ジェーン・ヘーゼル・マコッシュさん)
犬を抱くジェーン・ヘーゼル・マコッシュさん - コピー - コピー - コピー.jpg
(Image Credit:The Guardian

 NHKの番組でも知られる、イギリス湖水地方の名庭園「ダルメイン」

 今回は、私がこの番組に感動して、今年、ダルメインにお邪魔した際の出来事を書かせていただきます。
(ダルメイン関連の前回記事はコチラ。アクセス情報はコチラです。)


 その日はあいにくの小雨だったのですが、番組でも紹介されていたマーマレードが食べたくて、ティールームに行きました。

 ティールームは石を積み重ねた壁に、鉄製の重厚な照明、木彫りの家具も時代を感じさせ、中世の居間のような雰囲気。

 磨き抜かれたレジ台には、カバー付きのお皿にのったいかにも手作り風のお菓子の数々、棚にはマーマレードが一杯。

 肌寒かったので、暖炉に火がともり、薪の燃えるシュワシュワという音と外のいぶされた匂いが良い風情。

 家族と、憧れのマーマレードスコーン、ナッツごろごろクリームチーズのせキャロットケーキ、卵サンドをシェアしました。

 全部すごく美味しかったです。特に苦みと酸味がほどよく効いたマーマレードの奥深い甘さと、にんじんケーキのしっとりと香ばしさのハーモニーは忘れられません。


 あいにくのお天気なのに、この味と雰囲気を求めてなのか、お客さんが次々と入ってきて、売り場前はかなりの混み具合。

 食べ終わったので、人をすりぬけるようにしてドアに向かうと、黒ジャンパーにジーンズ姿の女性がドアを開けてくださいました。

 ここの職員さんは皆さん丁寧で親切な方ばかりだなあと思いながら、サンキューと、顔をあげると、笑顔でハローと挨拶してくださった女性。

 聡明さのにじみでた、淡く透き通った大きな瞳と丸い額、柔らかいグレイブラウンの、ふんわりと結い上げて、後れ毛をたゆたわせた、独特のまとめ髪。

 …………(←目の前の情報と、テレビの記憶が一致するまでの空白。)

 ダルメインのご当主夫人で、庭造りをなさっているジェーン・ヘイゼル・マコッシュさんご本人(が、ドアを開けてくださっている)!!

  ……!(←声にならないアタフタ)

 「こ、こんにちは!お会いできて光栄です」

 「ようこそ(Nice to meet you.)」

 ジェーンさんから手を差し出され、私たちに握手をしてくださいました。

 以下、もともと怪しい語学力なのと、舞い上がりすぎで、聞き間違えもあるかもしれませんが、ジェーンさんのお言葉(の、おおよその意味)を書きこませていただきます。

「お天気があいにくで残念です。5月31日にNHKの続編でこの庭のクリスマスの模様が放送されるのでよろしければご覧くださいね。」

 そう話しかけてくださったジェーンさん。

 なんて素敵なお庭と暮らしぶり、センスもお人柄も素敵なお人だ……と、ため息をつきつつテレビで観ていた方が、急に目の前にいらしたので、本当に頭が真っ白にしまったのですが、

「前回の番組を観て、伺いました。たくさんの日本の方たちが、『このお庭に感動した』、とNHKのホームページに感想を寄せています」と〈ものすごいカタコトで〉お伝えしました。

「NHKの方たちは本当に丁寧に取材をしてくださって。しかもなぜかいつも晴れだったので良かったです。」
 (ジャンパーにジーンズ、長靴という、完全作業仕様のお姿でも、微笑から気品が溢れ出ていらっしゃいました。)

  ここで、「お急ぎではないですか?日本語のパンフレットができたので、よろしければ差し上げます」と、急いで奥に取りに行ってくださるジェーンさん。

 お会いできたことと、そのご丁寧な対応に呆気にとられているうちに、ジェーンさんが戻ってきて、パンフレットを手渡してくださいました。

 「もしお時間があるようでしたら、ここの裏から、デイカー村というところに行く道を歩くのもお勧めです。ヘイゼル家ゆかりの教会とステンドグラスが観られます」

 そう言いながら、ジェーンさんは、小雨の降る中、外に出て、デイカー村への方角を指し示してくださり、さらに、大きな中庭の向こうにある、敷地内最古の建物「Barn House」を指さし、

 「あそこには、テレビにも出ていたツバメの巣があります。ジミー(敷地内にお住まいの職員さん、手からツバメにエサをあげるという絵本の中の人のようなことをなさる)を見かけたら遠慮なく声をかけてくださいね。」
と、教えてくださいました。

 「ありがとうございます!私はハリネズミの場面も大好きです(片言)」

 (前編で、夫でご当主のロバートさんが、ハリネズミを見つけて、葉につく害虫を食べてもらうべく、だっこして別の場所へ連れて行かれるという場面があった。上品な紳士に丁寧に抱えられ、なんとなくおねむそうなはりねずみが完全無抵抗で運ばれてゆく〈側を犬たちが嬉しそうに一緒に歩いて行く〉という、現実の光景なのかというほどの、ほのぼの映像。)

(ロバートさんに抱っこされているハリネズミ、くつろぎ顔がと小さなお手てがかわいい。針もぺたんと寝ていて、リラックスしている様子。)
ダルメイン ハリネズミ2 - コピー縮小版 - コピー.jpg

 「あれはミラクルでした。しばらくハリネズミを見かけなかったのだけれど、取材中に出てきてくれたので。夫はテレビに映って、少し照れくさかったみたいですが(笑)」

 そう語るジェーンさんの声には、黄昏時の小鳥のさえずりのような、独特のほろほろとした優美さと落ち着いた余韻があり、この声と、控えめながら熱意と気品のある話し方が、楽しく美しい話の内容をいっそう引き立てていました。

 あんなに美しい声を聴いたことがなく、今でも不思議な響きが耳の奥に残っています。

(インスタグラム動画内でお庭について語っているジェーンさんのお声が聴けます)



 この感動をうまくお伝えできないのがもどかしかったのですが、とにかく一生懸命お礼を申し上げて、見送ってくださるジェーンさんにお別れしました。

 いただいたパンフレットは記念に大切に持っています(前回記事で一部抜粋引用をさせていただきました)。

 ダルメインの庭は、自然の力を活かすことにより、あの沸き上がるような、とりどりの美が生まれ育っている。

 その生き生きとして伸びやかな姿に心打たれて、あの場所を訪ねましたが、そこには、その自然を愛し、日々本当に丁寧に、手間暇をかけてこの場所を守る方たちがいる。
(みなさんそれぞれの持ち場でせっせと動き、目が合えば笑顔、話しかけると色々教えてくださる。)

 ジェーンさんとお話させていただく前から、そのことを感じていましたが、その方々のリーダーであるジェーンさんら、ヘイゼル家の方たちも、実際に作業に携わり、こまやかに目配りをして、訪れた人々にも暖かく接してくださいました。

 (想像なのですが、ティールームが混雑していたので、様子を見にいらしたのではないかと思います。)


 本当に尊敬を集めて、上に立つ人の凄さを目の当たりにしたと思います。

 庭と邸宅とともに、こうした人々の誠実な熱意が、訪れる人を感動させる。それがダルメインという場所でした。

  もしも、テレビをご覧になって「行こうかな」と思われたのなら(交通アクセスがちょっと大変ですが)、行く価値は間違いなくあります。
(あの地域自体がまた素晴らしいのです。)

 当ブログでも引き続き、情報を紹介させていただきますので、よろしければご覧ください。

 読んでくださってありがとうございました。


【参照URL】

ダルメイン公式HP(英語)

同上日本語ページ



 (2017/06/17)ジェーンさんが庭の大木ギリシャモミの歴史についてお話されている「Guardian」誌の記事
Dalemain Tea Room (『Visit Lake District, Cumbria』の記事、ティールームの食事やインテリアが紹介されている)


【ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)】


【当ブログ内「ダルメイン」関連記事】】


 ※【補足】ダルメインで作られているマーマレードは三越伊勢丹のオンラインショップでも販売されている(2023年8月時点)。(マーマレードの大会主催者だけあって本当に美味しい)

三越伊勢丹ダルメインマーマレードオンラインショップページ


posted by pawlu at 22:11| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

「魔法の庭ダルメイン」関連記事加筆修正のお知らせ。

以前書かせて頂いたBSプレミアムのイギリス湖水地方の名庭園を紹介したドキュメンタリー、「魔法の庭ダルメイン」についての記事を大幅に加筆修正いたしました。コチラです


5月30日 再放送、31日に続編放送があるそうなのでどうぞお見逃しなく。

(番組情 URL)




当ブログでも、実際にお邪魔したダルメインの魅力をお伝えする記事をしばらく書かせていただく予定です。よろしければ併せてお読みください。

posted by pawlu at 04:32| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月15日

NHK「魔法の庭 ダルメイン」イギリスで一番美しい庭とマーマレードの大会

(ダルメインの邸宅と庭)※以下、記事内の画像はブログ筆者撮影
庭から見たダルメインの邸宅.jpg

 NHKが、2016年から取材をしている、イギリス湖水地方の名庭園「ダルメイン(Dalemain)」。

 自然と共存する美しい庭と、庭と屋敷を所有するヘーゼル家12代当主の妻で、庭づくりの名人、ジェーン・ヘーゼル・マコッシュさんが紹介してくださる、イギリスの歴史と文化の魅力が満載の番組です。

(番組放送情報)※2021年8月26日時点

イギリスで一番美しい庭 ダルメイン「しあわせを運ぶ木」

2021年8月26日(木)[Eテレ]後9:00

(番組HP紹介文)

イギリスの湖水地方に「歴史ある庭の最高賞」に輝く庭がある。12世紀から続く屋敷ダルメインの庭。「庭に奥行きを」と初代が植えた木をはじめ、代々の植えた木が森を広げ絶滅の危機にあるキタリスを守る。リスの走る姿、クルミを食べる姿は必見!クルミケーキのレシピも。大航海時代の船長がイギリスに最初に持ち込んだギリシャモミは老木となった。心配するジェーンさんは根元に新しい花園を!

  
  (ダルメイン公式HP内日本語ページリンク)

   
 当ブログ、「ダルメイン訪問記」はこちら、幸運にも、邸内のカフェにいらしていたジェーンさんとお話しをすることができました〈柔らかな気品の漂う、本当に素敵な方でした〉。

 当ブログ内、ダルメインへのアクセス情報はこちらです


(ダルメインの邸宅)

ダルメインの邸宅.jpg



(邸宅からの湖水地方の眺め)
ダルメイン邸宅の前に広がる景色.jpg

 NHKの番組「魔法の庭 ダルメイン「イギリス湖水地方の田園ライフ」では一族の歴史や、ジェーンさんが義母シルビアさんから引き継いだ庭への思い、鳥や庭に住むハリネズミたちと協力し、自然の力を生かして作られる美しい庭の春から夏の移り変わりが紹介されています。


(番組HP紹介文)

イギリス湖水地方の庭、春から夏の歳時記。庭造りを代々受継ぐ屋敷の女性、12代目の妻ジェーンさんは鳥と「合作」し色鮮やかな庭を実現。樹齢150年のリンゴも登場。

イギリス湖水地方で12代続く屋敷「ダルメイン」の庭が注目の的だ。歴史的な庭に対する最高の賞を受けた。庭造りを代々受継ぐ屋敷の女性たち、12代目の妻ジェーン・ヘーゼル・マコッシュさんは自然の力を生かし独特の庭を作る。鳥と「合作」の青と黄の花園。鳥が種を運んだ青いワスレナグサの隣に黄色いスミレを植えた。150年続く品種のリンゴ、ハリネズミが守る美しい葉のギボウシ。春から夏へ暦をめくり庭の魔法に迫る。

【出演】ジェーン・ヘーゼル・マコッシュ,【声】黒川明子,野島昭生,【語り】礒野佑子

NHKホームページ内、番組紹介文より




 ダルメインで地元とヘーゼル・マコッシュ家の皆さんの協力で開催される、世界的なマーマレードの大会「Marmalade Awards & Festival」の様子も見所です。



(売店にかけられたマーマレードの説明パネル。中央写真の女性がジェーンさん。)

マーマレードの説明.jpg


 番組に感動し、以前ダルメインを訪問させていただいたのですが、本当に素晴らしいところでした。庭と邸宅は暖かみと磨き抜かれた美意識が漂い、この場所を守る人々の一人一人も、プライドを持ち、訪れた人々に親切に接してくださる魅力的な方たちばかりです。


 この訪問のときに、日本語のパンフレットを頂いたので、以下に一部抜粋・引用させていただきます。

 「ダルメイン……2013年庭園賞受賞」

・ダルメインの庭 

  ダルメインの庭は、様々な世代に引き継がれ、愛され続けてきました。2万平方メートルの庭は、たくさんの多年生の草花と魅力的な珍しい花のコンビネーションを楽しむことができます。


ダルメインの庭4.jpg


ダルメインの庭2.jpg



 テラス・ボーダー(Terrace border)には、乾いた環境を好む植物や長い期間咲く花が植えられています。

 エリザベス朝に流行したノット・ガーデン(Knot garden)は、幾何学模様に刈り込まれた生け垣が特徴。生け垣の中には、ハーブや白い花々が植えられています。

 アップル・ウォーク(Apple walk)には、歴史あるりんごの木立とともにイギリスの伝統的なバラが植えられています。

 ここは6月から7月にかけて優しい花の香りに包まれます。

 ワイルド・ガーデン(Wild garden)には、ダルメインと呼ばれるブルー・ポピーが植えられています。ヒマラヤ産のこの花は、ダルメインの庭で特別な品種に生まれ変わりました。5月から6月にかけて美しい花を咲かせます。

 ダルメインの屋敷の裏には、デイカー村(Dacre)へ続くおよそ1.6キロの小道があり散策することができます。周辺は羊や牛たちの放牧の場所となっていますが、歩くと様々な野生の生きものたちにも出会えます。

 中世の面影が残る中庭

 ダルメインの中庭には、16世紀のエリザベス朝時代に建てられたバーン・ハウス(Barn house)があります。中には、カンブリア地方の農具が展覧されています。
The Great Barn.jpg


 かつて屋敷でも使われた、カブを押しつぶす「ターニップ・バッシャー」とチーズを握り出す「チーズ・プレス」、そして、この地方原産のフェル・ポニーのためのバグも展示されています。ギフトショップ(Gift Shop)には、マーマレードなど様々なお土産が取りそろえてあります。また植物センターでは庭で育てた植物も買うことができます。

 中世の雰囲気の中でカプチーノ?

 ダルメインのティー・ルーム(Mediaeval Hall Tearoom)、中世のホールで暖炉の火をゆっくり楽しみながら、手作りの暖かい料理、サンドイッチ、伝統的なスコーンやチョコレートケーキをお楽しみいただけます。ティー・ルームは入場無料、年間を通じてオープンしています。
(冬季は毎日オープンしていないので、スケジュール要チェック)
※2023年8月時点ではアフタヌーンティーもある模様(要予約)Facebookより

ダルメインにいらしたら……

1.ミセス・マウスの家を訪ねてください
  (ブログ筆者補足:邸内の見学ツアーに参加すると、「ミセス・マウスの家」という表札と小さな扉と窓がついている階段があります。絵本のように、ここにネズミのお宅が……ということみたいです)


2. 鳥好きのジミーと一緒に野生の鳥たちの餌付けをしてみてください
  (補足:番組にも登場された、敷地内に住まれる職員の方です。お目にかかった際、屋敷の古い暮らしについて教えてくださいました。「歴史の語り部」という言葉を思い出させる方です。)
The_retired_gamekeeper_from_Dalemain_house_feeding_the_birds_from_his_hands_-_geograph.org.uk_-_321332 - コピー.jpg
(ジミーさんの手からエサを貰う野鳥)geograph.org.ukよりc Copyright Geoff Gil

3.秀逸なマーマレードの数々を味わってください
  (補足:売店〈チケット売り場を兼ねる〉には、ダルメイン特製のもの、数年間の大会勝者のものなど、様々なマーマレードが販売されています〈日本のものも〉。主催者の貫禄、ダルメイン製のマーマレードも甘み、酸味、苦みのバランスが絶妙でした!!)
売店.jpg


4.イギリスで最も古い壁紙の一つをご覧ください

(補足:邸内ツアーで、中国趣味の豪華な部屋「チャイニーズルーム」のエキゾチックな柄の壁紙を見ることができます。一部中国の陶器なども飾られ、調度品も美しく、色調は落ち着いているけれど華麗で抜群のセンスの一室です。)


5.生け垣のドラゴンに食べられないようにご注意を!

(補足:生け垣を刈り込んで作られたドラゴンがいます。背中のギザギザとまるっちい顔と鼻の穴がかわいらしい〈笑〉)
生け垣のドラゴン.jpg

6.手作りのおいしいスコーンを楽しんでください
 (補足:ティールームで食べられます。ダルメインのマーマレードとクロテッドクリームが添えられているものも。ティールームは雰囲気が良くてほかの食べ物もとっても美味しかったです。)

7.野生のダマジカたちの姿を見るのを忘れずに
 (補足:敷地奥の柵の向こうにバンビのようなきれいな柄のシカが、羊のようにのんびり寝そべっていました。)

ダマジカ.png


8.5月から7月初旬にかけて開花するダルメインと呼ばれるブルー・ポピーをご観賞ください

9. ダルメイン・ゴールド・アップルと呼ばれる屋敷の古いリンゴの木を訪ね、アップル・ミント・ゼリーをご賞味ください

10.300年以上に渡りダルメインに代々暮らしたヘーゼル家の人々の肖像画をご覧ください
 (補足:邸内ツアーで、描かれた人々の生涯についてうかがうことができます。ドレス姿のとても素敵なジェーンさん、スコットランドの血筋が混じっていることを誇りとして、キルト〈男性の民族衣装〉を着る息子さんの少年時代の肖像画なども見られます。)


 
 以上、パンフレットの抜粋引用でした。

 私がダルメインを訪れた際、あの場所で働く方たちから、NHKの取材スタッフの方たちが本当に丁寧に何度も取材をされたこと、また(湖水地方は雨も多いけれど)運良くいつも晴れの日に来られたことを教えていただきました。そして、ダルメインの方たちが、NHKの方たちの熱意を喜んでくださっていることが、その笑顔から伝わってきました。

 そうしたNHKの方たちの誠意と、ダルメインの方たちのお人柄が相まって、庭と自然と歴史の調和という、イギリスの美の集大成のようなダルメインという場所の魅力を伝えてくれる番組です。是非ご覧ください。

(NHKオンデマンド内のシリーズ一覧はこちら

【ダルメインのHPと各SNS(季節ごとのお庭やイベントの画像や動画が観られる)】


【当ブログ内「ダルメイン」関連記事】】


 ※【補足】ダルメインで作られているマーマレードは三越伊勢丹のオンラインショップでも販売中(2023年8月時点)。

三越伊勢丹ダルメインマーマレードオンラインショップページ


※なお、2017年3月18、19日、ダルメインで開催されたマーマレードの大会「Marmalade Festival 2017」ではイギリスで活躍中の日本人ペストリーシェフ川秀子(Hideko Kawa)さんが招かれ、ゆずマーマレードの紹介など、食のイベントをなさったそうです。

 川秀子さんのイベント記事はコチラ

 前述フェスティバル情報ページによると、マーマレードフェスティバルの際には、近くの町ペンリス(Penrith)から、無料シャトルバス「Orange Express(かわいい)」が特別に運行されるそうなので、お出かけになる方は情報をご確認ください。

 ・フェスティバル開催中の特別交通情報を伝える記事
 この時期は「Penrith」駅が「Marmalake District(※「マーマレード」と「レイクディストリクト(湖水地方)」をかけた洒落)と名前を変えるそうです。しかも駅表示がオレンジ色(かわいい)。

posted by pawlu at 23:05| ダルメイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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