2023年08月16日

鯉に恋する犬、パパに叱られても池に入り浸る(撃退しようとしたパパの作戦とは……)

(鯉を見つめるハティと、ハティにあいさつしてくれる鯉たち)
ハティにあいさつする鯉たち1 600 - コピー.jpg


 「ハティ」は黒い長毛で、水色と琥珀色、片方ずつ色の違う瞳を持つ、神話の狼のように美しい犬だ。
ハティの笑顔600 - コピー.jpg
そんなハティの瞳を釘付けにするのは、ハティの飼い主リンジィさんのパパが世話する錦鯉たち。

池にぼちゃんと前脚(ときには全身)を突っ込み、カリフォルニアの明るい太陽を浴びて、とりどりにきらめく鯉たちを眺めるのが大好きだ。

しかし、鯉を大切にしているパパさんは、ハスキーとシェパードのミックスで大型犬のハティが、鯉たちに注ぐ熱いまなざしに気が気ではなかった。

(パパさんに「ふつうの犬らしくしなさい」とお説教されるハティ)
パパさんにお小言をもらうハティ600 - コピー.jpg



Dog Loves His Grandpa's Koi Pond | The Dodo

「そろそろ出なさい」

「魚になったつもりか?」

パパさんに黒い背中をつつかれ、何度お小言をもらっても、ハティはお宅に遊びに行くたび、池にまっしぐら。
(厳かな容姿のわりにテンションが高いのは、陽気なハスキーの血が入っているからかもしれない)


 この家の鯉たちも、可愛がられているせいかとてもフレンドリーで、ハティが来ると集まってきて、水面から「ばあ」「ばあ」と次々顔を見せてくれる。口をぱくぱくさせ、ハティの大きなお鼻にキスをしてくれているようだ。


 ハティがとりわけ好きなのは、一番大きく鮮やかな緋色の鯉「チート」。
美しいチート600 - コピー.jpg

(もしかしてチーズスナック「チートス(Cheetos)」からきているのだろうか〈オレンジ色だから〉)

池の主なのか、ハティに前脚でそっと撫でられても、堂々としたたたずまいで水面に身をくゆらせている。その美しさはまさに泳ぐ宝石。
チートをなでるハティ600 - コピー.jpg
(犬は人ほど色がわからないというけれど、ハティはチートのことを「自分を友達と思ってくれている、すごくすてきな生き物」とは思っているようだ)


 このご実家にも犬たちがいて、池に行かないようにしつけられていたのに、鯉のところに行くハティを追いかけてきてしまう。
実家の犬たち600 - コピー.jpg


「うちの犬たちに悪影響だ……」


(鯉を見つめるハティの尻尾を不満げに見つめるライカちゃん)
ライカとハチのしっぽ600 - コピー.jpg

(お宅の犬たちは女の子なので、ハンサムなハティがそっぽを向いているのはいっそう面白くないかも)

 さらにまずいことに、一通り鯉との交流を楽しんだハティは、その豊かな毛並みに、たっぷり池の水を含ませて家に駆け込んでくる。

 絶叫しながらタオルとともに追いかけてくるパパさんが、自分を止めているとも気づかずに、池同様素敵に整えられたお部屋をびっちゃびちゃにしてしまうハティ。ママさんに見つかったら大変だ。

 「お前が拭きなさい!」

 パパさんにモップを突き付けられても、水色と琥珀色の曇りなき瞳でモップがけを見届けるだけ。
モップ掛けを見守るハティ600 - コピー.jpg

「見なさいこの水たまりを!池の水の半分は持ってきたな!」

 パパさんに叱られ、バスタオルでぐるぐる巻きにされても、乾くやいなや

「休憩終わり」

と、また池に走っていくハティ。

(グレーのタオルがセーターのようで実にイケワン〈しかしまったく反省の色が見られない〉)
タオルドライ600 - コピー.jpg



 パパさんは考えた。この美しいけれど、池と床のメンテナンスにはまったく無頓着な孫犬(娘のリンジィさんの犬だから孫扱い)を、どうにかして鯉から引き離さなければ。

「解決策を見つけたぞ……」

パパさんは、怒りに声を震わせながら、全身鮮やかなオレンジ色のフードつきパーカーを身にまとった。背びれ尾びれがついていて、大きな鯉そっくりになれる。

「あいつが見たこともないくらい大きな魚のフリをして、あいつをすごく怖がらせてやる。これでもう鯉には近づかないだろう!」

うまく行くだろうか(ダメそう)。
池に向かうパパさん600 - コピー.jpg

(※たぶん、厳密には、ディズニー映画「ファインディング・ニモ」のクマノミ(熱帯魚)コスプレ〈成人男性サイズがあるとは〉)


 魚らしく胸ビレ(両手)をひらひらさせて、池のほとりのハティ(鯉鑑賞中)の背後に忍び寄る「恐怖の巨大鯉男」。

ハティは振り向いた。そして……。

巨大鯉男に気づいたハティ600 - コピー.jpg

「うわぁ、パパさん!素敵ですね、チートさんみたいです!」

そんな感じで一応立ち上がって愛想よく尻尾を振った後、

「さあ、一緒に鯉さんたちを観ましょう」

と、くるりと身をひるがえして鑑賞に戻るハティ。
鑑賞に戻るハティ600 - コピー.jpg
(背後から実家の犬が怪訝そうにパパさんを見ている)

もうしばらく胸ビレをひらひらさせたあと、やがて、パパさんはハティに手を伸ばし、頭を撫でた。

……ハティは優しいから、決して鯉たちを傷つけたりはしない。

それはチートたち鯉も、パパさんもよくわかっている。

ただただ、鯉が好きなのだ。

見方を変えれば、パパさんの愛する鯉を、こんなに愛しているハティは、同じ思いをわかちあう仲間と言えなくもないではないか。

分かり合うふたり600 - コピー.jpg

根負けしたパパさんは、とうとうハティの鯉心(コイゴコロ)を認めてあげることにした。




 プンスカ怒りながらコスプレを着こんで「恐怖の巨大鯉男」になろうとするパパさんと、神秘的な容姿と鯉への熱い思いのギャップが激しいハティの不思議な距離感(そしてそれを撮影する娘のリンジィさん)。

 みんなのわちゃわちゃが繰り広げられる池でのんびりと泳ぐ鯉たち。

(日本人としては、錦鯉がこんなに外国で(犬にまで)愛されているのも嬉しい。日本の鯉は海外でも人気で、かつてクイーンのフレディ・マーキュリーも、素晴らしい鯉たちをとても大切に飼ってそうだ

 鯉と仲良しの犬という珍しい光景と、パパさんの愛が行き届いた素敵なお庭や池、アメリカのコメディドラマのようなユーモアが楽しい動画だ。
(付け加えると、ハティも実家の犬たちも元保護犬だそうで、今はとっても幸せそうでよかったねえ、とも思う)


 ハティとリンジィさんの日常は、インスタグラムなどでも観ることができる。
・Instagram: http://thedo.do/Hati,



(ハティとチートのショート動画)


(参照)
保護犬だったハティとリンジィさんの出会いを紹介した記事


posted by pawlu at 19:04| おすすめ動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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