2023年01月01日

街角ピアノ「“軽井沢”特別編 加古隆 パリは燃えているか」(音楽が語る戦争と文明、人間の愚かさと素晴らしさ)

(作曲家でピアニストの加古隆さん、軽井沢のアトリエにて〈NHK「街角ピアノ」より〉)
加古隆さん街角ピアノ - コピー.jpg
(画像出典:NHK HP


 世界中の駅や空港など、街に置かれた「自由に弾けるピアノ」。

そこに立ち寄った人々の演奏と、人生の悲喜こもごもを紹介する、NHKの番組「街角ピアノ」。

 この番組の特別編で、加古隆さんが、代表作のひとつ、「パリは燃えているか」を演奏する。

 短い番組だが、美しい音楽と、加古さんご自身が語る、曲に込めた思いが心に残る。

凝縮されて透き通った、祈りの結晶のような時間だった。


(「パリは燃えているか」カルテット演奏動画)

(番組紹介)※NHK HP引用

❝ 街角ピアノの特別編。軽井沢にアトリエを置く作曲家でピアニストの加古隆さん。NHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲「パリは燃えているか」の演奏をお届けする。 作曲家でピアニストの加古隆さん。東京藝術大学大学院終了後、作曲を学ぶためパリへ留学。帰国後は映画やテレビの作曲を手掛け、数多くの音楽賞を受賞。今回は2008年から活動の拠点を置く軽井沢のアトリエで、代表作のひとつである「パリは燃えているか」を演奏していただく。NHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲として大きな反響を呼んだ。加古さんがこの曲、そしてタイトルに込めた思いとは? ❞

(NHKBS1)
 ・1月4日(水)午後7:45~午後7:50(5分)
 ・1月5日(木)午後3:46~午後3:50(4分)
 ・1月7日(土)午前8:11~午前8:15(4分)


 番組の中で、演奏後、加古隆さんは、曲と音楽そのものについて、こう語っていらした。

❝ なぜこの曲を「パリは燃えているか」って名付けたかと言うと、「燃えているか」っていうのは、「戦争」のイメージ、「破壊」のイメージですが、「パリ」っていうのは、僕自身が何年も若い時に過ごした、そういう体験を通じて。人間が生み出した文化とか、歴史とか、人間生活、建築物も含んで、素晴らしい文明をやっぱり人間は産み出していっているんですね。

 だから、愚かだけれども、素晴らしい人間っていう、そういうことを、この曲を演奏するときに感じますね。

 ぼくにとって、音楽とは、自分の思いを自由自在に表現できる、そして、表現させてくれる、ただひとつの方法です。道です。神様がぼくに与えてくださった、最高のプレゼントだと思っています ❞

 ご自身が紡ぎだす音楽と地続きのような、静かで穏やかな声と、軽井沢の清澄な空気にほの光るような、加古さんのやわらかなたたずまいも印象的だった。
(ふんわりとした髪におしゃれな帽子とファッションで、どこか、絵本の中の人のような空気が漂う方)


(「大河の一滴」。番組と同じ、軽井沢のアトリエで演奏されている)


 この演奏シーンの撮影自体は、「街角ピアノ 軽井沢編」〈2021年12月8日放送〉の一部として、2021年の秋頃に行われたようだ。

 その後の世界情勢を考えると、「パリは燃えているか」という曲も「愚かだけれど素晴らしい人間」という加古さんの言葉も、より胸の深い部分に響いてくる。

(番組を繰り返し再放送されることを決めた方たちも、視聴者の方たちに、この音楽と言葉が、新しい年を迎えた、今この時期に届くことを願われたのだろう)

 こんなに美しい曲を生み出す人がいて、愛する人々がいる、人間の「素晴らしい」部分が、「愚かさ」から守られてほしいと、強く思う。


 加古隆さんの素晴らしい演奏は、公式Youtubeチャンネルでも聴くことができる。

水の流れを思わせる、心洗われるような音楽なので、ぜひ訪れてみていただきたい。




(「パリは燃えているか」が収録されたCD)




(参照URL)
・NHK「街角ピアノ」「“軽井沢”特別編 加古隆 パリは燃えているか」

・加古隆 公式Youtube

・加古隆 公式サイト

・「街角ピアノ〜軽井沢編〜   LA MUSIQUE Posted by アトリエール ※加古隆オフィシャルHPスタッフの方のブログ記事

posted by pawlu at 02:00| おすすめ動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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