2022年11月11日

「鴨居玲展 人間とは何か?」展 12月4日まで中村屋サロン美術館(新宿)で開催中

(中村屋サロン美術館展覧会動画1)※冒頭画像は「自画像(絶筆)」(1985)

 孤独と寂寥感漂う人々を描いた画家、鴨居玲(1928〜1985)の展覧会が、新宿中村屋サロンで開催されている。
(2022年12月4日まで)

 公式HP情報はこちら

 鴨居玲が急逝した日、アトリエに遺されていたという、真紅の中で振り向く道化師の「自画像(絶筆)」(1985)や、代表作のひとつ「私の話を聞いてくれ」(1973)などが展示されている。

 小規模だが、迫力ある作品を間近に観ることができ、デッサンや手記、本人が登場している映像など、様々な角度から画家が紹介されている。


(中村屋サロン美術館展覧会動画1)※冒頭画像は「私の村の酔っ払い」(1973)
中村屋サロン美術館では「鴨居玲展 人間とは何か?」を開催しております。本展では、「自画像」を中心に「老人」「教会」「裸婦」など、鴨居が絵画制作にもがき苦しみながら、心を込めて描いた油彩画、デッサンの中から、東京初出品作品を合わせて約40点を展観します。 人間ひとりひとりの内面にある孤独、不安、運命といった陰の世界や愛に対しても正面から対峙し、「人間とは何か?」を問い続けて57歳でこの世を去った鴨居の芸術世界をたどります。
(Youtube動画概要欄解説より)


 繰り返し死の深淵を覗き、それを描いていた画家の、生命の咆哮が、絵から轟き、観る者の心臓を揺さぶる。

 生の悲しみを描いた「命がけ」が、激しい砂嵐のように、永遠に渦巻いている。




参照
中村屋サロン美術館公式HP

「鴨居玲展 人間とは何か?」 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ

posted by pawlu at 12:22| 美術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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