2018年10月21日

QUEENの映画『ボヘミアンラプソディ』まもなく公開

イギリス伝説のロックバンドQUEEN


映画「ボヘミアンラプソディ」は、QUEEN最大のヒット曲「ボヘミアンラプソディ」の誕生秘話や、今も世界最高のロックボーカリストと言われ、45才で世を去ったフレディ・マーキュリーの生涯を、QUEENの名曲とともに描いた作品です。(11月9日より、全国で公開。)





監督の途中交代、フレディ・マーキュリー役の配役難航など、完成までに紆余曲折あったそうですが(※1)、名曲が生まれるまでのQUEENの知られざる苦悩の物語を知り、胸を揺さぶる音楽たちを映画館で聴けると思うと公開が待ちきれません。



この記事では映画にちなんで、QUEENの情報と動画をご紹介させていただきます。


読むのが面倒くさければ動画だけでもご覧ください(身も蓋もない)。


できれば音はヘッドホンで。本当に衝撃的です。






1 起死回生にして伝説となったライブエイド(LIVE AID


「ボヘミアンラプソディ」のほか、「We Will Rock You」「We Are The Champions」など、日本のCMでもおなじみの名曲を生み出したQUEEN





その曲の知名度と実力から、今の我々には常に伝説を爆走してきたバンドのようなイメージがありますが、実はQUEENにも人気低迷や批判にさらされた時期がありました。


このため、1983年から、メンバーたちはソロ活動に専念、不仲も重なり、そのまま解散となりかけた彼らを再び結びつけたのが、19857月のライブエイドでした。(※2)


ライブエイドは、アフリカの難民救済を目的とした大規模チャリティーコンサートで、イギリスとアメリカにメインの二会場が据えられ、コンサートの様子は、84ヵ国に衛星生中継されました。


国とジャンルを超え今も音楽史に名を刻むそうそうたるアーティストの中、クィーンは最多の6曲を披露、その圧倒的迫力のパフォーマンスにより世界中で人気が爆発しました。(※3)



凄すぎて本当に逆上する。

(フレディ・マーキュリーの超絶歌唱力によるマイクパフォーマンスと、それについていく大観衆も見もの〈6:55頃〉)




このライブエイドの様子は、映画でもクライマックスシーンとして登場するそうです。


(余談ですが、この「LIVE AID」について私に教えてくれたイギリス人の先生は、フレディ・マーキュリーの死後、彼らの凄さに気づいたそうで、「イギリスにいたにも関わらずQUEENのライブに行き損ねた自分」を未だに許せないそうです。)





2 日本への感謝から生まれた美しい名曲「手を取り合って」


QUEEN1973年にデビューをしましたが、当時その評価は必ずしも芳しいものではありませんでした。


「ロックなのに曲構成が複雑で、サウンドに小細工が多い」と批判されたそうです(※4)。うろ覚えなのですが、ある音楽に詳しい方も「4人とも高学歴のグループで、音の作り方も出し方も実は緻密でアカデミック。反骨がモットーのロックの良さは無い」と言っていました。〈確かに「ボヘミアンラプソディ」にもオペラの要素が入っています。〉


 しかし日本のファンはQUEENを歓迎し、1975年の来日コンサートは大成功をおさめました。(※5)


 このことに感謝して作られた曲が「手をとりあって」です(作曲:ブライアン・メイ)。




 伝統的な日本の音楽を思わせる哀愁漂う旋律と、フレディ・マーキュリーの繊細で優しい歌声が融合した曲で、同じ内容のサビが英語と日本語で歌われています。


Let us together as years go by

Oh my love my love.

In the quiet of the night

Let our candle always burn

Let us never lose the lessons we have learned


手をとりあってこのまま行こう。愛する人よ。静かな宵に光を灯し、愛しき教えを抱き


 この古風で情感ある日本語の訳は、来日時の通訳の方が当てたそうです。(※6


 個人的には「Save Me」と並んで、クイーンの中で一番好きな曲です。




 脳天を殴りつけられるような感動を与える、骨太で力強いボーカルで知られるフレディ・マーキュリーですが、こういう声にも無比の魅力があります。


(これを聴いて、凄い歌い手は性別を超越した多彩な歌声が出るのだと知りました。)






3 デヴィッド・ボウイとの競演曲「Under Pressure



クイーンが1981年頃にイギリスのカルチャーアイコン、デヴィッド・ボウイと共に作った曲です。


Best of Bowie - David Bowie
Best of Bowie - David Bowie




1981年、QUEENとデヴィッド・ボウイのジャムセッション(即興的演奏)で誕生した曲だそうです(※


絶望的状況から逃れられないプレッシャーを歌った曲なのですが、デヴィッド・ボウイのセクシーな歌声と、フレディ・マーキュリーの縦横無尽の歌声が見事に重なり合い、むしろ聴いていると、それでも戦うために、力を振り絞りたくなる。


Youtubeのコメントによると、「毎年11学年生(16才頃)の愛唱歌(泣笑)(Every year 11 years students favorite song)」だそうです。


(イギリスではこの時期GCSEという進路に影響を与える重要な試験がある)






4 (こぼれ話)とあるイギリスの運動会


以前、イギリスにいたとき、町のどこからか「We Will Rock You」が聞こえてきました。


エンドレスにしばらく流れたと思うと、次は「We Are The Champions」が。


そして、時折聞こえるスタートガンの音。


どこかで運動会がやっていたようで、日本の運動会で「天国と地獄」を流す感じでクイーンを使っていたようです。


どちらの曲もサッカーの応援曲として有名なので、良いアイディアだと思いました。というかとてもうらやましい。


日本でも中高で綱引きや騎馬戦の時などに使えば、特に男子は盛り上がるのではないでしょうか。





5 余談、個人的な思い出


私がQUEENの凄さに気づいたのは、何らかの理由で心身疲れ切って、ベッドに行くどころか、照明もテレビも消さずに床に倒れこんで寝ていたときのことでした。


深夜、音楽番組で「We Will Rock You」の映像が流れ、目が覚めました。


「凄い」と思いながら。


少しも音楽に詳しくない、QUEENのことも、なんとなくCMで一部聴いたことがある程度の知識しかない、なんかもう全方位的に力尽きてこうこうとした明かりの下、ボロ雑巾のようになって床に転がっていた人間が、深夜、「うるさい」ではなく「凄い」と理由でたたき起こされた。


「凄い、そして物凄くいい声」


今でも、直前まで重かった頭をもたげた私の、見開いた目に映った、足でビートを刻む雪の中の4人の姿を鮮明に思い出します。


寝起きの感動は、ヒヨコの刷り込みのような強烈さで脳に焼き付き、翌日には「Greatest Hits」を買っていました。(日本版に「手をとりあって」収録)


グレイテスト・ヒッツ - クイーン
グレイテスト・ヒッツ - クイーン


こういう「ぐったり寝ていた音楽初心者」をも感動させられるというのも、やはり本物の証ではないでしょうか。


「寝たボロ雑巾も(感動と共に)起こす音楽」を体感したい方は、是非映画館にお出かけください。


読んでくださってありがとうございました。





【出典】

(※1)ウィキペディア「(映画)ボヘミアンラプソディ」

(※2)ウィキペディア「クイーン」

(※3) ウィキペディア「ライブエイド」

(※4)同「クイーン」

(※5)CD「Greatest Hits」曲解説文(筆者:吉田俊宏)

(※6)ウィペディア「手をとりあって」

(※7)ウィキペディア「アンダー・プレッシャー」


posted by pawlu at 01:30| おすすめ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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