2016年09月03日

『ダメな自分を認めたら部屋がきれいになりました』(わたなべぽんさん作 お片付けコミックエッセイ)


 先日より、当ブログのわたなべぽんさん最新作「やめてみた」ご紹介記事に多くのアクセスをいただきました。

やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方 -
やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方 -


(当ブログ前代未聞のアクセス数だったんで、正直何事かと思いました。9月1日にモーニングショー(※)で紹介されていたみたいですね。観たかったな……。)

(※)参照:価格.com HP内「テレビ紹介情報」
「「羽鳥慎一モーニングショー」 2016年9月1日(木)放送内容」

http://kakaku.com/tv/channel=10/programID=59158/episodeID=990930/

 読むと気持ちがすっきりする、すてきな本です。

 おかげさまで、ぽんさんも脱却したゴシップネット閲覧については、この本を読んだことをきっかけに私も禁閲覧を継続できています。(お世話になってまっス!!)

 アクセス御礼として、本日はぽんさんのお掃除本「ダメな自分を認めたら部屋がきれいになりました」を一部ご紹介させていただきます。

ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -
ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -

 実は結構「にぎやかな部屋(ぽんさんお友達談)」にお住まいだったぽんさん、ある出来事をきっかけにお掃除に挑みますが、約半年にわたる挑戦の中で、お掃除をはじめたときには思いもよらなかった発見をし、心境にも変化が起きます。

 ぽんさん作品の魅力である、「人を謙虚に見習い、コツコツ地道に頑張る日々を通じて、それまでとは違う新しい自分と暮らしにたどりつく」という過程が、この本でも丁寧に描かれています。

(メソッドはベーシックなのですが、この心理描写があるから、まず、チャレンジ前のぽんさんに「あーわかるわかる」と共感し、努力の果ての成果と気持ちの変化を読んで「自分もこのすがすがしい気持ちになってみたい」みたいな感じで、チャレンジしたくなるんです。)
部屋がきれいになりました1.png

 「スリ真似ダイエット(スリム美人の生活習慣や食生活を真似るダイエット)」シリーズで計35kgのダイエットに成功したことで注目をあつめたぽんさんでしたが、これはそのダイエットをはじめる前のお話。

スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -
スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -

もっと! スリム美人の生活習慣を真似したら リバウンドしないでさらに5キロ痩せました (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -
もっと! スリム美人の生活習慣を真似したら リバウンドしないでさらに5キロ痩せました (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -

スリム美人の生活習慣を真似して痩せるノート術 (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -
スリム美人の生活習慣を真似して痩せるノート術 (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -

 今は見事スリム美人になって、美と暮らしに磨きをかけているぽんさん。

 すべてはこのお掃除チャレンジからはじまりました。
(ちなみにダイエット成功の前に大掃除をしていたというケースは結構あるみたいです。どうも、掃除はメンタルに強く作用するみたいですね。)

 自分の話になってしまいますが、僕は結構な掃除下手なもんで、掃除・片付け本は相当読み漁っています。

 ダイエットや勉強法と同じで、読んでいてしっくりくるもの、そうでないものがある中、ぽんさんの本は、「体験談を通じて掃除したい人の心を整えてくれる部門」では、一番自分に合っていました。
(掃除・片付け本については、本によって色々アプローチがあってそれぞれ面白さが異なっていたので、機会があれば、ほかの名著もご紹介させていただきたいと思います。〈ちなみに、アレコレ読んだ成果ですが、「相変わらず散らかしの達人だが、一応人並みの部屋」くらいにはなっています。今のトコロは。〉)

 以下、個人的に見所だと思った部分をいくつかご紹介させていただきます。(一部ネタバレがありますのであらかじめご了承ください)

1,ブラックライト事件(お掃除チャレンジ開始のきっかけ)

 「スリ真似」開始のきっかけは、腰かけた際に便座を割ったことだったそうですが、お掃除開始のきっかけも結構パンチがきいています。

 ぽんさんと夫さんがご友人と一緒にカラオケに行き、ブラックライト(人工的な紫外線、白い部分だけ光らせるという特性があるので、暗い部屋での照明に使われる)のある部屋に入ったところ、ぽんさんご夫妻だけ、服から髪から肌から、とにかく全身が細かに光り輝いてしまい、光源が二人に付着した家のほこりであることに気づいたぽんさんは、一生懸命はたきながら、「なんだろね」と、しらばっくれましたが、もはや歌どころではなかった……という一件がきっかけだったそうです。

 原因に気づいていない夫さんの無邪気な反応とのギャップが哀しい。

部屋がきれいになりました2.png

 子供の頃から片付け、掃除が苦手で苦労していらしたぽんさん、それでいいとは思っていたわけじゃないけど、頑張っても何度もリバウンドしてしまうから、きっかけがつかめなくなってしまった……という状況だったようですが、夫さんともども全身光り輝いてしまったせいで、「相当恥ずかしい」と、外部の目を意識して、ついに決意が固まるという過程が描かれています。

(ちなみに、汚部屋描写として一番ショッキングだったのは、「床につまようじが落ちていて、ぽんさんの足の小指を貫通した」というエピソードでした。)

2、物を減らすまで

 「ブラックライト事件」の翌日、一生懸命掃除機をかけて、安心していたぽんさんでしたが、その後、必要なものがすぐ見つからない、収納場所から物が出せない(入りきらない物たちが周辺に砦を築いているから近寄れない)という事態に見舞われ、「ほこりをとる」から、「物を減らす」という作業にシフトチェンジします。

 この作業中、レシピ本やエクササイズ関連の品、英語のテキストなど、買ったっきり手をつけていないものがあまりにも多くて愕然とするという場面があります。

 「なぜこれらを収納に困るほど買ってしまったのか」「買ったのに手をつけないのか」という二点についてぽんさんが自分の深層心理を分析し、やがて「高額のほぼ新品」であるそれらの品々をどうすることにしたのかが、葛藤とともにこまやかに描かれており、個人的にはこの作品一番の見所だと思います。(あまりにも自分にあてはまったから余計。)

 「無理に収納するより、物を減らした方が良い」というのは、ぽんさんの本以外でも、昨今の多くの掃除、片付け本で提唱されているところであり、実際、掃除が苦手な人ほど、物が多いと混乱し、管理しきれなくなるので(例、僕)、その意見はまったく理にかなっていると思いますが、そもそもなぜ買いすぎ、なぜやらなかったのかを自分で見極められないうちに、とにかくジャマだから、と、無理に捨てても、その心理の落とし穴は依然残っているわけですから、のど元過ぎれば、また、別の物を増やしてしまう可能性があります。

 物を買ってしまったのはどういう気分のときだったのかを思い出し、購入後すぐに「使うかどうかわからないけど持っているだけで安心するもの」と化したそれらの物が、本当に自分の実になったのかをよく考えてから、その物たちをどうするか決める、という過程を経て、ようやく、むやみやたらと物を増やさない自分になれる、ということが、ぽんさんの自己分析を通じて描かれています。

 ぽんさんが具体的にどんなふうに考えをまとめていくかについては、是非直接本をお読みになってください。名台詞の連続で、もう共感しか無い。でも、物を増やしちゃう心理はそっくりそのまま体験していたけど、こんなふうにきちんと結論を出せたことはなかったので、読んでいて自分の気持ちも整理される心地がしました。

 魂に突き刺さる名セリフの一つ
「捨てちゃったら、“なりたい自分”をあきらめることになっちゃう気もするし……って夢はあきらめたくないのに、ものだけ買って努力しないなんて、ムジュンしてるよね(どーしたかったんだわたし……)」
部屋がきれいになりました3.png

 私のような、なんか頑張るつもりで物を買うだけ買ってやらずに地層が発生してゆくタイプの散らかし人には、ものすごく響くシーンです。

 片づける人の心理ばかりでなく、物の処分の目安や、棚やタンスの収納例など、掃除をする際の具体的なお手本にできる情報もすっきりと可愛い絵でくわしく説明されています。

 食料品の処分をためらうぽんさんに、夫さんが友人から聞いたという食品放置の恐怖を語る一コマ(なぜか稲川淳二風〈笑〉)パスタの袋をほったらかしていたら、夜中にアノ虫が群がって端をジワジワと削り取っていたという話

部屋がきれいになりました4.png


3、成果

 本の最後に、お掃除後のぽんさん宅の写真が登場します。

 スッキリとした部屋に、木目の家具や籠収納、植物の緑がぬくもりを添え、機能的な中にも暮らしの息遣いが感じられる居心地のよさそうな仕上がり。さすがセンスが素敵です。ご注目ください。


 
 ぽんさん作品については、現在書かれているポイントを読みながら頑張っている最中なので(さしあたり減酒が目標)、いずれまた一部をご紹介させていただくこと思います。よろしければ見にいらしてください。

 読んでくださってありがとうございました。
posted by Palum. at 22:32| おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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