2016年09月01日

おススメです!『築地はらぺこ回遊記』『築地まんぷく回遊記』(おざわゆき・渡邊博光 作 コミックエッセイ)


すみません、今日は「人間失格」について書かせていただく予定だったのですが、8月31日に築地移転延期(新たな移転時期は来年2月以降予定)が決定されたので、すごく好きな漫画をご紹介させていただきます。

(参照:Yahooニュース築地市場の豊洲移転延期=新時期は来年2月以降―安全性懸念、小池都知事が表明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160831-00000056-jij-pol

(人間失格については明後日以降で早めに書かせていただく予定です。明日夜はドラえもんの9月3日のお祝い記事とさせていただく予定です。〈最近の話題のテンションの乱高下なんなんだ〉)

『築地はらぺこ回遊記』、『築地まんぷく回遊記』


築地はらぺこ回遊記 -
築地はらぺこ回遊記 -
※こちらは紙書籍のみ、もう持ってるけど持ち歩きたいから電子書籍版も出していただきたい……。


築地まんぷく回遊記 -
築地まんぷく回遊記 -

 漫画家のおざわゆきさんと相方ダンナ様でマンガ内ではコラムご担当の渡邊博光さんによる築地食べ歩きコミックエッセイです。

 なお、おざわゆきさんはご両親それぞれの第二次世界大戦下の体験をもとにして書かれた「あとかたの街」「凍りの掌」で2015年日本漫画家協会賞大賞(コミック部門)を受賞されています。
(どちらも名作でした。いずれご紹介させていただきたいと思います。)


あとかたの街(1) (BE・LOVEコミックス) -
あとかたの街(1) (BE・LOVEコミックス) -

凍りの掌 シベリア抑留記(1) (BE・LOVEコミックス) -
凍りの掌 シベリア抑留記(1) (BE・LOVEコミックス) -

(参照:「漫画だから描ける戦争 おざわゆきさん『あとかたの街』『凍りの掌』」産経ニュースhttp://www.sankei.com/premium/news/150719/prm1507190024-n1.html


 個人的な話になってしまいますが、ただいまダイエット中の私は、満たされぬ心ゆえか昨今グルメ漫画をこよなく愛読しています。

 その中でもこの2冊は、自分の中でお宝本。とてもとても美味しそうで楽しそうです。

 これ読んだのがきっかけで初めて築地に行き、歴史の趣を感じさせながらも、今も大現役で人々の胃袋を満たし続ける町の、お店とお客さんがひしめく活気に、足を踏み入れるや否や、「たーのしー!!アハハハハ!!」とブッ壊れました。別に無理に食べ続けなくても、歩くだけで異様にテンション上がる。

 以下、漫画のおススメポイントです。

1、ごちそう描写

 全ページカラー、人はかわいらしい感じにデフォルメされていますが、料理は質感たっぷりに非常に丁寧に描かれています。リアルなだけでなくどこか温かみがある色づかいも魅力。ページ三分の一くらいを占めてドドーン!!と登場する料理の悩殺度は、過去様々観たグルメ漫画の中でも屈指です。

 『まんぷく回遊記』内、築地場内の有名店「八千代」さんのアジフライのご雄姿。
築地まんぷく回遊記1.png


 ※アジフライ・牛丼等、築地の名物料理のいくつかについては、『はらぺこ回遊記』のほうで、渡邊さん執念の名店食べ比べコラム「築地回遊ガイド」が楽しめます。

『まんぷく回遊記』内「魚竹」さんの清楚なぬた達。

築地まんぷく回遊記2.png


2、多様なお店情報

 築地と言えば、特に観光客をくぎ付けにする寿司、海鮮丼、または市場で働く男たちの胃袋を満たすガッツリボリューミーな料理が有名ですが、移転にともない、築地大特集があちこちで組まれるはるか以前から、依頼された取材ではなく本気で築地好きなお二人(特に渡邊さんは、おざわさんに「築地がアイドルなら(渡邊さんは)ストーカー」と形容されるほどに築地を追い続ける生き字引〈以前嵐の番組「イチゲンさん」でも名店紹介をなさっていました。〉)が、足と舌で集めた築地情報が載っているため、海の幸もガッツリもしっかり網羅しつつ、さらに多様なお店が紹介されていて、築地の奥深さを知ることができます。

 例、「パン工房・ル・パン」さん(『まんぷく回遊記』)や、ナポリタンが一躍有名となった「フォーシーズン」さん(おざわさんいわく本当に涙するほど美味しいらしい。)(『はらぺこ回遊記』)などなど。


 非常に可愛らしい「角山本店」さんの「細工麩」(季節ごとにデザインが変わる手作りの品だそうです。)

築地まんぷく回遊記3.png

 ※渡邊さんいわく、自殺行為に近い「年末鬼混みの築地訪問」でも比較的落ち着いて買い物できるお店、とのこと。(注、漫画内でも言及されていますが、店間の移動は「鬼混み」をかき分けて行くことになります。)


3、相方同士の飲み食べ歩き

 おざわさんが女性担当者の方たちと行く食べ歩きもほほえましい(あと、慣れない人が築地をあるくときの気構え〈服装とか、プロが行き交い慌ただしい場内通りを歩くときの目配りとかがよくわかる〉)ですが、なんといってもうらやましいのは、おざわさんと渡邊さんの夫婦食べ歩きです。

 場内では動きやすいようにカジュアル、混雑時間を過ぎた場外は粋に着物で繰り出して、二人が趣味の築地歩き時間と美味しい食べ物を共有している様子は実に楽しそうです。これはまさに相方・つれあいですね。

蕎麦屋「長生庵」さんにて

築地まんぷく回遊記5.png

多け乃食堂」さんにて
築地まんぷく回遊記4.png


 以上、ちょっと駆け足になってしまいましたが、二冊の超おすすめ漫画でした。食べ物描写が素晴らしいので読み物としても楽しめますし、移転が実現しても残留が決まっている場外(※)の情報が数多く載っていますので、ガイドブックとしても依然役立つ作品だと思います。


(参照:「これからの築地」築地場外HP http://www.tsukiji.or.jp/related/future/

 是非お手にとってみてください。

 読んでくださってありがとうございました。

posted by Palum at 23:03| おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする