2016年07月31日

こうの史代さん漫画 Kindle(電子書籍)セール実施中

Kindleが閲覧できる方限定なのですが、7月29日よりこうの史代さんの漫画がセール中とのことなので、お知らせさせていただきます。

ある女性の原爆投下後の日々、そして、現代を舞台に、被爆した母、祖母を持つ姉弟とその父を描いた「夕凪の街、桜の国」。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス) -
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス) -

戦中の広島県呉市に嫁いだ女性すずと、彼女が出会った人々の日常を描いた「この世界の片隅に」(上中下巻)。

この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス) -
この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス) -

暮らしや街の風景、そこに生きた人々の思いが、ぬくもりのある筆致でこまやかに描かれ、どちらも日本漫画史上に名を刻む傑作です。

我々と同じように、生活し、愛し、悩み、泣き笑いした人々が、どのようにあの時代を生きていったかに触れることで、登場人物たちと、平和な日常への愛情が読み手の胸の中にわいてきます。

戦争や原爆という非常に重たいものを根底に据えながら、抑制された語り口と余韻で、読んで何を思うかは、多くを読み手に託す、非常に珍しい作品です。

すでにどちらの作品も実写化されていますが、映画版「夕凪の街、桜の国」で父親役(すごく合ってる)を演じた堺正章巨匠が「チューボーですよ」で、(確か)田中麗奈さん(同作品主演)と料理をしながら、映画公開後数年経ってるのに「あれはいい話だったね……」と、しみじみと実感のこもった声で言っていたのが印象的でした。

夕凪の街 桜の国 [DVD] -
夕凪の街 桜の国 [DVD] -

今回のセールは、2016年秋(予定)の「この世界の片隅に」のアニメ公開を記念したものだそうです。(アニメ公式情報はコチラ

(参照)「電子書籍の更地(電子書籍セール情報まとめページ)」
同ページツイッター7月29日情報 

セール期間がいつ終了するかわからないので、ご購入はお早めに。

「夕凪の街、桜の国」の99円は、最も意義ある百円玉の使い道になることをお約束します。

定価、または紙書籍でも買う意義は絶対に絶対にありますのでご検討ください。
(絵がきれいで、どちらの作品も見開きの名場面があるので、一番いいのは紙書籍です。私は両方持ち。)

違うサイトでちょっと申し訳ないのですが、「まんが王国」で「この世界の片隅に」数話分試し読みできるのでリンク貼らせていただきます

「この世界の片隅に」については、いずれもう少しご紹介かせていただきたいと思います。

他の作品もセールになっていて、こうのさんの作品はすべて粒ぞろいなのですが、イチオシは「ぴっぴら帳(ノート)」。(全2巻)

ぴっぴら帳 : 1 (アクションコミックス) -
ぴっぴら帳 : 1 (アクションコミックス) -

ちょっと天然な女の子きみちゃんとインコのぴっぴらさんの暮らしを描いた4コマ漫画。

上記二作で「戦争漫画家」のようなイメージがあるこうのさんですが、同じくこまやかな日常描写と、抜群の観察力で、ほのぼの笑える、今数多くみられる動物漫画の中でも傑作のひとつだと思います。

インコも話しかけてかわいがって育てるとあんなになつくし、色々面白いリアクションを見せてくれるんだなとこの漫画で知りました。
(作品はフィクションですが、ぴっぴらさんの表情やしぐさはこうのさんが実際に目にしたものだと思います。)
ぴっぴらさんの描き方がかわいいキャラ化されすぎてなくて、「まんまインコ」な感じがまたいい……。

読むと犬派の私も猛烈にインコと住みたくなりました。きみちゃんの周りの人々とのやりとりや、ういういしい恋の話も読んでいて楽しいです。

各回オープニングの、季節感あふれるきみちゃんとぴっぴらさんのカットが、カワイイ上に少し大正の叙情画を思わせます。

ぴっぴら帖カット(部分).png

傑作コマ(いっぱいあるけど) 

きみちゃんの前衛的粘土細工インコを熱烈に気に入るぴっぴらさん

粘土インコに求愛するぴっぴらさん.png

カミナリに緊張して細くなるぴっぴらさん

ぴっぴらさんほそくなっている.png

頭がかごの隙間にはまってしまったぴっぴらさん

頭がはまってしまったぴっぴらさん.png

こちらも是非ご覧になってみてください。

読んでくださってありがとうございました。


posted by Palum at 03:10| おすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする