2014年02月22日

(ご紹介編)「パーセプション(Perception)」(AXNミステリー)

パーセプション(Perception )……知覚、認識、理解

AXNミステリーがご覧になれる方限定ですが、アメリカ発の面白い推理ドラマが2014年2月25日早朝6時から再放送されるのでご紹介させていただきます。
番組公式ページはコチラ

 神経科学の権威ダニエル教授が、自身の統合失調症の症状に悩まされながらも、元教え子でFBI捜査官ケイトの捜査に協力をするというストーリーです。

 キャラクターの魅力、人間の脳の不思議、台詞のユーモア、洗練された構成、そして殺人事件という題材を扱いながらも、ときにアメリカ映像作品独特の、率直な対話、他者に対する公平なまなざし、前向きな人生観が垣間見える良作です。

※すみません映画『レオン』ネタバレ編をご紹介させていただく予定でしたが、こちらの放送日が迫っているので予定を変更させていただきます。
『レオン』については日曜日中にアップさせていただきますので、よろしければまたいらしてください。

 あと、理由がわからないのですが、英語がほかのドラマより聴き取りやすいと思いました。なのでリスニング教材としてもお勧めです。

 講義シーンは区切りながらゆっくりしゃべっていますから当然ですが、それ以外の台詞もなんとなく。速度か発声が違うのかもしれません。(なんか、けだるそうに俗語一杯で早口でしゃべるタイプのドラマだと途端にわかんなくなるもんで……〈汗〉)

 今日は簡単に一部見どころを書かせていただきます。

@キャラクター
・ダニエル
 今時携帯を持ちたがらず、カセットウォークマンを愛用、物事に没頭する人並み外れた集中力ゆえに、何かを思いつけば壁にでも平気でメモをとり、日常生活の管理はとても苦手。

 失調症の症状のために、ときに現実には存在しない人間や光景を見たりするが、彼の場合、何かが深層心理でひっかかっているときにそれが生じ、状況の矛盾をときほぐすきっかけになることもある。

 療養のためにルウィッキ青年と同居して補佐を頼んでいる……が、お母さんに対する小さい子供や、結婚数十年後の夫みたいに、日常のコミュニケーションで手抜きをして彼を憤慨させることも。

 人見知りでいわゆる社交は大嫌い。
(上司に大学のパーティーに出ろと指名されて「ヤダ」みたいな態度だったダニエルが「出ろ!」と強制されたとき、心底せつなウンザリした声で「なぁんでだよう……」みたいに言った瞬間にこのドラマを見染めました〈どこきっかけ〉。アメリカ人が人付き合いにおいてあんないじらしい嫌がり方をするとは知らなかった〈何偏見〉)

・ケイト
 FBIの捜査官で元ダニエルの教え子。容疑者の心理分析等をダニエルに依頼する。
 長い髪に童顔の可愛らしい容姿とは裏腹に、結構ダイナミックな性格で、容疑者確保のために二階から階下の容疑者にとびかかるなどの行動でダニエルがあっけにとられることも。
 ときに風変りな言動で周囲から距離をとられてしまうダニエルのよき理解者で、実は学生のころからほのかに彼にあこがれを抱いている。

・ナタリー
 ダニエルの心の中の対話者。
 温厚で知的な大人の美女で、ダニエルの中では長年の良き友人で恋人的な存在。心を閉ざしがちなダニエルに前向きに生きるように諭している。
 ……なんか長い金髪と優しい性格で、いわゆる「理想の美人」の位置づけのせいか、日本人にはちょっとメーテルっぽく見えます。

Aドラマ構成

 ダニエルが大学教授のため、オープニングとエンディングは彼の講義が展開します。

 これが構成としてとてもいい。

 事件の前後に、「問題提起とそこから得た教訓、そしてさらなる問題提起」というふうに観る者の思考を誘導してくれるし、ドラマをドラマとしてまとめてくれるので、後味がすっきりしています。

 個人的には、リアルを求める「新聞記事実写化」みたいな重苦しい展開のものより、こういう「台詞が洗練され、起承転結のはっきりしたドラマ」の味のほうが好みです。

 「緻密に構成されたフィクションの魅力」と「ユーモア」を明確に意識して作っているという意味では「刑事コロンボ」や「クリスティのフレンチミステリー」が好きな方にお勧めできます。(上記作品の時代感やゴージャスな感じはありませんが、代わりに人間の脳の不思議について知識を得られます。)

 よろしければご覧になってみてください。おススメは「神からの声」。ラストが秀逸です。

 読んでくださってありがとうございました。
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posted by Palum. at 23:44| 日本の海外テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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