2011年03月09日

「藤子・F・不二雄 ふしぎ大百科」(NHK BS h)


取り急ぎご連絡まで。(英語ともイギリスとも関係の無い話題ですが……)

 明日(2011年3月10日【木】)NHK BS hで「藤子・F・不二雄 ふしぎ大百科」という番組がやるそうです。

 言わずと知れた「ドラえもん」の作者、藤子Fさんの素顔が紹介されるそうです。

 わたしは冗談抜きで「ドラえもん」で字と言葉を学んだクチで、今でもあの漫画にメロメロに惚れています。
(当ブログでもケンブリッジという町ひさしぶりトランクという記事の一部で、ドラえもんの内容を引用させていただいております。)

 夢も、笑いも、涙も、愛も、友情も、賢さも、世知辛さも、毒も、シュールさも、みんなあの丸っちくて心温まる絵の中にある。

 間違いなく、世界最強の漫画のひとつです。

 イギリスでの一年間の暮らしの中で、スペインやアジアの人とお話する機会がありましたが、あちらでもドラえもんは人気だそうで、大人のかたに、真面目な、やや心配そうな顔で「ドラえもんの最終回は『全部のび太の夢だった』というのは本当ですか?」と聞かれたこともあります。(そんなの寂しいと思われたそうで)

 そのくらい年代も国籍も超えて人の心をつかめる作品だということです。

(とくに大人になって再読すると、「禅問答を思わせるスケールや、大人をギクリとさせるウィットを内包する台詞(※1)」と、「かわいらしい絵(※2)」のコントラストがたまらない……)

 この偉大な漫画の作者である藤子・F先生。

 詳しくは存じませんが、大変優しい方だったというお話は、以前のドラえもんの声優さん、大山のぶ代さんの著書「ぼく、ドラえもんでした」で読んだことがあります。

 明日は、藤子・F先生のどんな人物像が語られるのか。藤子不二雄A先生や、元編集者、ご家族の方々も取材に応じていらっしゃるそうなので、本当に楽しみです。皆様もよろしければご覧になってみてください。では。

(前回予告させていただいた、ミュージカル「ヨセフ」や映画「英国王のスピーチ」の記事も近々更新させていただきますので、しばらくお待ちください……)

(※1)【例】自称歌手ジャイアンに(大長編では、魔物も吐き気をもよおし逃げ去るという、ある意味奇跡の歌声の持ち主)ファンレターを書いて、パネルを貰うというコンクール企画を強制された近所の子供たち(「ジャイアンリサイタル」では定期的に死ぬ思いをさせられている)。届いた手紙はいずれも投げやりな字で、十三通。

 中身は「ジャイアンの歌にはしびれる。しびれて気が遠くなって熱が出る。ジャイアンの歌を聴いていて一番うれしいのは終わったときだ」など。

 ちなみにパネル撮影を担当したドラえもんは、ヘソ出しルックでビジュアルメイクにカラフルウィッグのジャイアンにウインクされながら「ポーズはこれでいいか。」と聞かれ、「いい!いい!どうでもいい。」と満面の作り笑いをしていた。

(「ジャイアンへのホットなレター」より【大人が再読するとこのタイトルのセンスにもしびれます(本来的な意味で)】」てんとう虫コミックス第35巻)

(※2)ドラえもん自身も、丸くて、笑顔がいかにもお人よしな感じで、カワイイのですが、最高傑作は「ツチノコ(かつて日本中を騒がせた幻の短い蛇)」。
一般的にはコブラを短く太くしたような姿(跳ねるとも毒があるとも噂されたそうです)とされていたようですが、藤子ワールドでは、「大きめの大福もちを二つくっつけたような頭と体に、ちょっと引っ張ってちんまりした尻尾をつくったような姿。ゴマ粒のような小さくて罪の無いまなこで、しま模様、個体によっては何故かヒゲ」という世にも愛くるしい姿をしています。
 ちなみに未来の世界ではツチノコはペットとして大人気で、犬みたいにお洋服や赤ちゃん風の帽子姿でお散歩したり、餌を食べるために「アーン」と口を開けて立ったり、人に撫でられてあの尻尾をピコピコ振ったりしています。

(「ツチノコ見つけた!」より。てんとう虫コミックス9巻)

 あんなに可愛くて人懐こいなら、うちにも一匹いてほしいくらいですが、これはドラえもんファンには伝説のキャラのようで、フィギュアが売り出されたこともあるそうです。  
あのしま模様のお餅の妖精のような全身には、藤子Fさんの夢見る力と、子供たちへの優しさと、希代のデザインセンスが詰まっています……。
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posted by Palum at 22:50| ドラえもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする