2024年08月28日

NHK「アナザーストーリーズ」がサイモン&ガーファンクルのセントラルパークコンサートを紹介

予告編不可能と言われた再結成 - コピー.jpg
NHKのBS1で、1981年のサイモン&ガーファンクルのセントラルパークコンサートのドキュメンタリーが放送される。
(画像引用:NHK 「アナザーストーリーズ」、以下同)
「復活 〜サイモン&ガーファンクルとセントラルパーク〜」(「アナザーストーリーズ」)
初回放送日:BS1 2024年9月2日 午後6:45〜午後7:30

1981年9月、ニューヨークで伝説となるコンサートが開催された。この街で生まれ育ち、街の姿を歌に紡いできたサイモン&ガーファンクルの復活コンサート。しかし当時、二人は10年に及ぶ解散状態にあった。そして舞台となったセントラルパークはニューヨーク市の財政危機から荒廃、治安も悪化し、窮地に陥っていた。セントラルパークを救うため二人を同じステージに立たせるプランが浮上。復活と再生をかけた二つの物語。

アメリカ・ニューヨーク市出身のサイモン&ガーファンクルは「明日に架ける橋」など数々のヒット曲を世に送り出しながら、1972年以降解散状態にあった。

(「明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)」の音楽動画)
Simon & Garfunkel - Bridge Over Troubled Water (Audio)

セントラルパークをサイモン&ガーファンクルの再結成コンサート会場にする計画の依頼を受けたプロモーターは、二人の説得にあたるが、当時の彼らの関係は最悪で、それは困難を極めることになる。(参照:番組紹介HP)
二人の関係は最悪だったリサイズ - コピー.jpg


40年以上を経た今も語り継がれる名コンサートが生まれるまでの、葛藤と紆余曲折が語られる番組。
復活サイモン&ガーファンクルとセントラルパークリサイズ - コピー.jpg



Youtubeの「サイモン&ガーファンクル公式チャンネル」ではこのセントラルパークコンサートでの19曲のパフォーマンスが公開されている。

こんなに美しいハーモニーなのに、二人がそれまで深刻な不仲だったとは本当に意外だ。

・幕開けの曲「ミセス・ロビンソン」

・「ボクサー」


・「明日に架ける橋」「天使の歌声」と言われたガーファンクルの声と温かなピアノ演奏が美しい
Simon & Garfunkel - Bridge over Troubled Water (from The Concert in Central Park)
(「彼はただポケットに両手を突っ込んでそこに立ち、音楽史史上最も偉大な歌声を届けた」という、動画に寄せられた、思いの溢れたコメントが、すべてを物語っている)

・「スカボロフェア」ざわめきに震える水面のような旋律の中に、戦争の悲しみがこもっているとも言われている

「サウンドオブサイレンス」

(Youtubeチャンネル内の楽曲プレイリスト一覧リンク)Simon & Garfunkel: The Concert in Central Park


【当ブログ音楽関連記事(一部)】 

サイモン&ガーファンクル コンサート イン セントラルパーク NY 1981 BSプレミアムで放送

(このコンサートの一部演奏動画と曲の意味についてご紹介させていただいた記事)


サイモン&ガーファンクルの名曲「サウンドオブサイレンス」をヘヴィメタルバンド「ディスターブド(Disturbed)」がカバー

(一部歌詞の意訳と、オリジナル動画、10億回再生を記録(2024年8月28日現在)し、ポール・サイモンご自身が公式に紹介したディスターブドの傑作カバー曲動画をご紹介。本当に美しいのでぜひ聴いていただきたい)


イギリス伝説のロックバンド「オアシス」再結成、2025年7月から英国ツアー開始(おすすめ音楽動画と情報リンク集)

(2024年8月27日に15年間の決裂から突然の再結成を発表した「オアシス」の当日時点情報と動画を集めた記事)




【参照URL】
・サイモン&ガーファンクル公式Youtubeチャンネル

・セントラルパークコンサートの英語版ウィキペディア記事


ラベル:音楽
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2024年08月27日

イギリス伝説のロックバンド「オアシス」再結成、2025年7月から英国ツアー開始(おすすめ音楽動画と情報リンク集)

再結成ニュースサムネSkynews - コピー.jpg
オアシス再結成のニュース動画より、左が弟リアム、右が兄ノエル

2024年8月27日日本時間午後4時に発表された、再結成ツアーのX(旧Twitter)ポスト



1990年代伝説のロックバンド「オアシス」が、2009年の決裂(ノエル脱退による活動停止)後、15年を経て、再結成されることが発表された。

メンバーでともにボーカルでもあるノエルとリアム「ギャラガー兄弟」は「世界でいちばん仲が悪い兄弟」と言われ、繰り返しの再結成のうわさを、主に兄ノエル(作曲、ギターも担当)が否定してきた。

しかし、前日にオアシス公式「X」で「2024年8月27日午前8時」とだけ書かれたポストがされて以来、「再結成か?」とニュースが駆け巡り、世界中のファンが固唾を飲んで見守る中、ついに悲願が実現した。



(正直このツーショットが公式に発表されるまで、ファンの夢が生み出した合成画像じゃないかとすら思った)




コンサートの開始直前キャンセルまで引き起こした壮絶な兄弟喧嘩、息をするように織り込まれる放送禁止用語入りの毒舌など、トラブルを連発したことで知られるギャラガー兄弟だが、イギリスでは知らない人がいない名曲「Don’t Look Back In Anger」(1995) 、日本でも繰り返しCMで使用された「Whatever」(1994)など、曲は聴く者の胸を熱くする。

(そして、以後15年ずっと、この、痛みの底から湧き上がってくる温かさややるせなさ、自由を掴もうとする心の感触を呼び起こす音楽を、ほかのだれかの曲が上書きし、オアシスの存在を埋もれさせることは無かった)

今回はイギリスとアイルランドでのツアーの日程だけが明かされているが、これはそこから始まるワールドツアーの一部だという示唆もあるそうだ(BBC記事より)。

ついに2025年10月25、26日東京ドーム来日公演も決定した(※2024年11月22日追記)





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以下、おすすめの楽曲、ドキュメンタリー映画、インタビューの動画などをご紹介させていただく。



Don't Look Back In Anger (Official HD Remastered Video)

ボーカルは兄ノエル、よく通るのに、呟きや囁きのような響きを持つ、独特の高音の持ち主

2009年フジロックでの演奏も感動的。大雨の直後の湿気を含んだ空気の中、優しい声とギターの音色が、人々の大合唱に染みわたっていく。
Oasis - Don't Look Back In Anger (Live @ Fuji Rock Festival '09)



Oasis - Whatever (Official Video)

弟リアムのボーカル、放り投げるような歌い方の中に、過ぎ去った懐かしい日々のような空気を醸す。適当そうを通り越して面倒くさそうにすら見えるのに、声は力強く温かい。

不仲になる前の二人とメンバーの姿、楽しそうに演奏するオーケストラの人々の様子も魅力的。


Oasis - The Masterplan(1998)

ノエルがボーカル。

彼らの生まれ育ったマンチェスターの当時の空気感を含むアニメ動画。
イギリスの労働者たちの街と群衆を描いた画家、L.S.ラウリーの作風をオマージュしている

閉塞感と希望が交錯する音楽と映像で、動画作品としても素晴らしい。

アニメの中でマンチェスターの町を歩くオアシスのメンバーの先頭、ふんぞりかえって歩いているのは弟リアム。

今でも本当にこんな感じの人。



Oasis - Live Forever (Acoustic) MTV 1994 (HD)

1994年のMTVでのパフォーマンス。
シンプルな音がとても優しく響く。
メインボーカルはリアム、高音コーラスはノエル。二人の声の個性がよくわかる。


オアシス全盛期は1日1曲の爆速レコーディングだった/映画『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』本編映像

2020年のドキュメンタリー映画『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』でリアムがインタビューに答えている場面。

ロックフィールドは農場に作られた音楽スタジオで、オアシスのほか、クイーン、コールドプレイなど数々のバンドが収録に訪れた。

不仲真っ最中なので、ノエルはこのドキュメンタリーには登場していない。

金銭面でも物理でも壮絶な喧嘩をしていながら、1995年という時代とみんなで作った音楽について、ロックフィールド滞在中にノエルと大乱闘になってぶん殴られた話まで含め、懐かしそうに語っているリアム。

そこには、他の家族間トラブルで見られる、ひたすら蝕まれるだけの確執とは別のなにかが垣間見える。 

そして、これがオアシスの音楽と、ギャラガー兄弟のキャラクターが、いつまでもファンを惹きつける魅力のひとつなのだろう。


(警察沙汰レベルの騒ぎの傍ら、これらの名曲が生まれた)
Oasis - Wonderwall (Official Video)

Oasis - Champagne Supernova (Official Video)

(個人的な話だけど、このロックフィールドのドキュメンタリーでオアシスとコールドプレイのファンになったので、この作品にものすごく感謝している)


リアムvsノエルの最低で最高な兄弟喧嘩、オアシス解散の一部始終/映画『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』本編映像

ノエル脱退後、公私どん底に陥ったリアムの道のりを追った2019年のドキュメンタリー映画の予告編。

オアシスが壊れていく過程と、リアムにとってのノエル不在の意味が描かれている。

(こうして動画のタイトルになっているし、リアムご本人がそう言っているから、失礼ながら書いちゃうけど、ほんとうに「最低で最高」というフレーズほど、この御方と彼らの大喧嘩に合うものはない)


Noel Gallagher's High Flying Birds - Council Skies (Official Video)

ノエルがオアシス脱退後結成した「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バード」の曲(2023年アルバムリリース)。

「カウンシルスカイズ」とはイギリスの公営住宅から見た空という意味。

ファンが、「まるで熟成したワインのようだ」と讃える深みを増した声で、軽やかで優しいメロディに乗せ、マンチェスターの普通の人々の人生と愛を歌っている。

曲の空気は大きく異なるが、人々への眼差しは「The Masterplan」に通じるものがある。




Liam Gallagher - For What It's Worth (Live At Air Studios)

2017年発表の、リアムのソロ作品。

「自分は昔からこんな奴だった。もう手遅れかもしれないけれど、謝りたい」という、「誰か」への思いを歌っている。

若い頃のリアムは才能に溺れて無茶をし、プロ意識が高いノエルを激怒させていた。

あの頃を振り返って、ノエルに謝罪しているようにもとれる曲。

パワフルな歌声とコントラストを成す繊細な美しさの部屋は、教会を改築したロンドンの有名レコーディングスタジオエアスタジオズ・リンドハースト・ホール


Oasis - Acquiesce (Official Video)

ノエルとリアムが交互に歌う曲、なぜか日本人のコピーバンドが歌っているPVになっている。

オアシスの音楽は、90年代当時から日本でも人気が高かった。それに日本の若者が感じるだろう息苦しさに、オアシスの曲は特別な染み方をする。きっと今でも。

互いを必要としている者同士の歌。おそらく2025年夏のツアーで歌われるだろう。





Oasis - Oasis Live '25 [Official Trailer]

【参照】
・Oasis 公式X再結成アナウンスポスト

Oasis tickets and pre-sale ballot - everything you need to know about reunion(BBC) Bonnie McLaren and Annabel Rackham 2024年8月27日
(再結成後のツアーの情報)


Oasis reunite after 15 years to announce 2025 world tour(BBC News ニュース動画つき)

・Gallagher brothers tease Oasis reunion (BBC News) Share Tom McArthur & Noor Nanji 2024年8月27日



(オアシスの歴史とノエル脱退の経緯がまとめられた2024年7月末時点記事)

(オアシスの凄さと名曲の解説をした、PV動画つきSony Musicの記事)


世界でいちばん仲の悪い兄弟が激突! 小倉エージの「知新音故」 知新音故 小倉エージ Aera.dot 2017/12/22/ 16:00
(オアシスの音楽とギャラガー兄弟のキャラクター、ノエル脱退後のノエルとリアムそれぞれの音楽活動が学べる記事「世界でいちばん仲の悪い兄弟」というキャッチフレーズが素敵)


(ノエルへの2023年インタビュー。インタビュアーの方が丁寧な質問で、ノエルの曲作りの姿勢などを聞き出してくれている。楽曲動画も多く、「ハイフライングバード」での活動がよくわかる)



【当ブログ 音楽関連記事】
エントランス写真リサイズ - コピー.JPG

ウォード兄弟チャールズー re - コピー.jpg

・映画「ボヘミアンラプソディ」の重要シーンとイギリスのスタジオ「エア・スタジオズ・リンドハーストホール(AIR Studios Lyndhurst Hall)」

(引用枠付き)練習シーン - コピー.jpg


フレディ・マーキュリーの母親、ジャーさんの語る思い出

笑顔のジャーさん - コピー.jpg


フレディ・マーキュリーの素顔(クイーン)

フレディーの実家2(映画) - コピー - コピー.jpg


チャーリー・ブラウンとコールドプレイが歌う2つの名曲(「Charlie Brown」「Something Just Like This」)


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2024年08月19日

野生動物カメラマンにぴったりと寄り添うチーター画像(2ch動物スレまとめ動画より)


カメラマンに見とれるチーター「ええ男やわ〜」リサイズ - コピー.jpg
Image Credit:Youtube/
「『なんか雰囲気ちゃうけどええ男やわ〜』とか思ってそう」
(Youtubeの「2ch動物スレ動物動画まとめ内コメントより」)

  かわいいし、コメントもなんとも秀逸。(ただ怒らせたら軽傷ではきっと済まない)

(※チーター以外にもライオンなどの動物動画に感想&ツッコミを寄せているページのまとめ動画)

 チーターとカメラマン氏の画像出典は、たぶんイギリスDaily Mailのこちらの記事

 記事によると、南アフリカで、一度人に救助されたことがある(今は自分で獲物を捕って暮らしている)、雌のチーター「ムトンビ(Mtombi)」が、野生動物カメラマンのクリス・デュ・プレシ氏を見つけて近づいてきたそうだ。

 クリス氏はプロの野生動物カメラマンとして必要な用心はしていたけれど、そのチーターは、約5分間猫のように喉をゴロゴロさせて、彼に体温が伝わるほど寄り添いながら、とてもリラックスしている様子だった。

(確かに明らかに好意的)
寄り添うチーター 切り取り - コピー.jpg
(画像引用:Daily Mail

 チーターはシャープな身のこなしと容姿のイメージに反して、ネコ科の猛獣の中では最も人慣れしやすいと言われている。

 昔、人間に親切にしてもらった記憶と、クリス氏がプロカメラマンとして身に着けた、自然と調和した空気が、彼女を惹きつけたのかもしれない。

 記事では、彼女がクリス氏にナデナデされてうれしそうな様子も映る一方、耳をピンと立てている姿も紹介されている。

 実はこの近くにライオンの群れがいて、彼女はそれを察知していたようだ。

 もしかして「『ええ男やわ〜』と思っている」半分、「近くにライオンいるから、念のため傍で見ててあげましょ」半分で寄り添っていたのかも。

カメラマンによりそうチーター(Daily Mail)リサイズ - コピー.jpg
(画像引用:Daily Mail

 クリス氏が撮影したチーターの画像6枚が観られるDaily Mail記事はこちら。とても優美で、そしてかわいい



当ブログのチーター動画ご紹介記事。

アッテンボローさんとチーター2 - コピー (2) - コピー - コピー - コピー.jpg
世界的に知られるアッテンボローさんの名解説でほめられながら、きれいなチーターがとても満足げに喉をゴロゴロさせている。


【参照】


By Ted Thornhill Published: 11:36 BST, 13 January 2014 | Updated: 11:46 BST, 13 January 2014





当ブログの(少しだけ)チーターに関連する記事
カメラを着けたチーター - コピー.jpgレンズはネコについた - コピー.jpg
(自然番組の「野生動物に小型カメラをつけてもらう撮影方法」に似たひみつ道具が登場するお話)



posted by pawlu at 14:19| おすすめ動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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